150歳寿命を可能にする日本発のNMNサプリに世界が注目!

 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」の記事を紹介する。
 今回は、5月15日付の記事を紹介する。

イメージ    NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)というサプリが世界の富裕層から大きな注目を集めています。もともとNMNという物質は古くから知られていましたが、それを「抗老化(若返り)の鍵」として世界に知らしめたのは日本人研究者です。

 その名は今井眞一郎。米ワシントン大学の教授で、2011年、「NMNをマウスに投与したところ、糖尿病が劇的に改善し、身体機能が若返った」という画期的な研究成果を公表しました。まさに、「NMN研究の生みの親」と称される所以です。

 また、今井教授の共同研究者でベストセラー『ライフスパン:老いなき世界』の著者でもあるハーバード大学のデビッド・シンクレア教授の存在も欠かせません。NMNが長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化させるということを世界的に広めた「最大のインフルエンサー」とも呼ばれています。

 NMNの普及は日米の合作と言っても過言ではありません。しかも、世界に先駆けて、慶応義塾大学等が協力してNMNの人への安全性を科学的に証明しました。そうした背景があり、日本は世界でも最も早くNMNがサプリメントとして普及することになったのです。

 例えば、「ホリエモン」こと堀江貴文氏は世に先んじてNMNに注目し、自らブランドをプロデュースするほど熱を入れる愛用者として知られています。また、中田英寿氏やGACKT氏のような有名人もNMNを活用していると公言。ジェニファー・アニストンなどハリウッドスターも同様です。

 実は、NMNが最も普及しているのは中国に他なりません。習近平国家主席が個人的にも関心を示したとされる「150歳寿命」構想ですが、中国の富裕層の間では「若返りの最強兵器」として熱狂を呼び、日本製の高品質なNMNサプリが爆発的に売れています。

 2026年の世界のNMNサプリ市場は約12億ドルと予測されていますが、中国は日本製や米国製のNMNの最大の消費地になっているのです。特に、粗悪品が多い中国市場では、明治や武田などの大手日本企業の製品は酵母を使って原料を丁寧に醸造し、不純物が極めて少ないため、「安心・安全」ブランド化しており、「長寿を願う富裕層の必需品」として受け入れられていることは間違いありません。

 NMNの原料はビタミンB3(ニコチンアミド)ですが、世界で流通する原料の9割以上が中国産と見られています。レアメタルもそうですが、過度の中国依存は地政学的にもリスクが高まるため、三菱商事ライフサイエンスなど日本の主要メーカーは「完全国内生産のNMN原料確保」や「インド、東南アジアからの原料調達」にシフトし始めているようです。

 そんな中、5月14日と15日に北京では米中首脳会談が開催されます。トランプ大統領は習近平国家主席に個人的な贈り物を用意しているとのこと。何かと言えば、米国の先端技術を象徴する「最高級バイオ・サプリメント」です。

 米国産の高純度原料を用い、日本の精密な加工技術を組み合わせた「日米ハイブリッド型の特注NMNサプリ」と目されています。日米間で合意されている5,500億ドル(約86兆円)の日米戦略産業ファンドの一環として「長寿テック」分野への重点的投資を具体化させようというわけです。トランプ氏の訪中が成功裡に終わった後、iPS細胞やNMN発酵法を含む「アンチエイジング・バイオ」に特化した日米共同投資基金が誕生する可能性も出てきています。

 2025年、トランプ政権は食品医薬品局(FDA)に指示し、NMNをサプリメントとして合法化させました。人類共通の利益ともなる「健康寿命の延長」を日米共通の巨大成長産業にしようとする構想の一環に他なりません。場合によっては、中国も加わり、「日米中3か国共同の健康産業育成プロジェクト」に格上げされることもあり得る話でしょう。

 3か国のデータを統合したAI解析により、副作用の予測やターゲットとなる遺伝子の特定が劇的にスピードアップされます。武田薬品やアステラス製薬など日本の製薬メーカーにとっては開発コストの削減や成功率の向上に役立つとの期待も高まる一方です。

 要は、トランプ氏の「実利(バイオ投資による大儲け)」と習氏の「政治的王朝化(150歳願望)」を日本の先進的技術で一体化できる可能性が見えてきたと言えるかもしれません。

 慶応大学が進めるその後の研究によれば、NMNが人間の脳の短期記憶を司る「海馬」の神経を爆発的に活性化させるとのこと。加齢による記憶力の低下を改善することも期待されており、NMNの可能性はまだまだ広がっているようです。

 試してみてはいかがですか?


著者:浜田和幸
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