2024年05月06日( 月 )

下げが続く九州地銀(東証上場)の株価

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 3月24日の日経平均株は1万6892円33銭(前日比▲108円65銭)で取引を終えた。前日の米国株が原油安を背景に下落したことや三井物産が原価格の下落でチリの銅事業など資源分野を中心に減損損失を約2600億円計上(今期=2016年3月期)の連結純損益予想を700億円の赤字に下方修正(従来予想は1900億円の黒字) すると発表したことなどが嫌気され、再び1万6000円台に反落。その流れを受けて、東証上場の九州地銀の株価も値を下げる展開となった。別表(1)を参照。

九州地銀の株価推移表

<表からみえるもの>
(1)値下がり率(3月24日株価/15年3月31日株価)
・1位 西日本シティ銀行の▲42.7%
・2位 ふくおかFGの▲41.2%
・3位 宮崎銀行の▲38.1%
・4位 十八銀行の▲30.7%(2月にふくおかFGと経営統合を発表)までが▲30%台。
(2)値下がり額(15年3月31日株価-3月24日株価)
・1位 ふくおかFG▲255円(619円→364円)
・2位 九州FG▲228円(868円→660円)。但し10月2日に上場した初値との比較。
・3位 宮崎銀行▲174円(457円→283円)
・4位 西日本シティ銀行▲149円(349円→200円)

 地域の中枢金融機関である地方銀行は、取引のある地元の企業や個人が株主となっている。その身近な九州地銀7行の株価は大きく値を下げている。いよいよ今日25日を含め、16年3月期末まで残り5営業日となった。果たしてどこまで値を戻すことが出来るのだろうか。

【北山 譲】

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