2024年03月29日( 金 )

ワイエスフード 16年3月期、新ブランド店出店の影響で減益

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 「山小屋」「ばさらか」などのラーメン店をフランチャイズ展開しているワイエスフード(株)(本社:福岡県香春町、緒方正憲社長)は、12日に2016年3月期決算を発表した。連結決算の売上高は18億600万円(前期比5.0%減)、営業損失200万円(前期は2,100万円の営業利益)、経常損失3,500万円(前期は1,200万円の経常利益)、当期純損失700万円(前期は3,300万円の純損失)となった。減益の理由として、15年12月に東京都新宿区へ出店した新たな居酒屋ブランド「東京炭火焼鳥 ワインと日本酒トリゴヤ 高田馬場三丁目店」の出店初期費用等の影響などを挙げている。

 外食事業では、全国コミック誌に掲載された全店合同イベントや地元FM局とのタイアップ企画などのメディア活用で集客アップを図るほか、新メニューの導入などで新規顧客・リピーターの獲得に努めた。また、新ブランド「トリゴヤ」出店などで、今後の国内外での多店舗展開の足がかりを構築。なお、16年3月末の総店舗数は、158店舗(直営店5店舗、FC店111店舗、海外42店舗)となった。

 同社の海外事業は、「2018年3月期 海外100店舗」を目標に掲げており、アジア圏を中心とした店舗展開を進めている。15年11月に、中国山西省へ新ブランド1号店目となる「遣唐拉麺 晋城店」をオープンした。また同社は、15年8月にポーランド共和国において資本業務提携契約先である(株)アスラポート・ダイニングおよび(株)三久食品と合弁会社を設立。現在、食品製造、卸・小売事業の稼働に向けて動きを進めている。

 次期の見通しとしては、連結売上高18億4,300万円、営業利益4,500万円、経常利益3,700万円、当期利益2,200万円を見込む。なお、国内外の出店は、通常の山小屋ブランドをメインにFC店4店舗、海外19店舗を計画している。

 

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