日銀は、今日29日まで開いた金融政策決定会合で、上場投資信託(ETF)を市場から買い入れる金額を、今の年間3兆3,000億円からほぼ倍増の、年間6兆円に拡大する追加の金融緩和に踏み切ることを賛成多数(賛成7、反対2)で決めた。
29日の日経平均株価は、一時▲300円を超える荒っぽい値動きとなったものの、政府が、8月2日に閣議決定する経済対策の事業規模を28.1兆円、財政措置を13.5兆円とする方針を固め、財政措置のうち、国・地方の歳出を7.5兆円、財政投融資を6兆円とすることが伝わると、市場の空気は一変。結局終値は前日比+92.43円の1万6,569円27銭で引けた。
一方、マイナス金利政策はそのまま据え置かれたことから、事業環境の悪化懸念が後退した銀行株は急伸。その流れを受けて九州地銀・FG(東証上場)の株価も大幅な上昇となった。
<この表から見えるもの>
・28日の九州地銀・FG(8)の株価は、日銀がマイナス金利を深掘りするのではないかとの憶測から前日比すべてがマイナスとなったものの、そのまま据え置かれたことから8銘柄すべてが二ケタ台の上昇となった。
・この中で目立つのは西日本シティ銀行。10月3日に西日本シティ銀行と長崎銀行を傘下に持つ西日本フィナンシャルホールディングス(FH)の設立を予定しており、株価が200円台を回復したことで弾みが付きそうだ。
【北山 譲】
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