岡野バルブ、25年9月期中間決算 増収減益

 4日、岡野バルブ製造(株)(本社:北九州市門司区、岡野武治代表)は25年9月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は42億2,900万円(前年同期比12.2%増)、営業利益は7億6,000万円(同0.3%減)、経常利益は8億2,500万円(同1.3%減)、当期純利益は5億8,900万円(同1.0%減)で、増収減益となった。

 決算要因としては、発電プラント向けバルブの製造とメンテナンスを主力とするなか、バルブ製造部門では東海第二発電所および柏崎刈羽原子力発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁に加え、上越火力発電所1号・2号系列向け弁のほか、ベトナムやシンガポール向けの鋳鋼弁・鋳鋼部品の輸出が堅調に推移し、売上が拡大した。一方、メンテナンス部門では福島第一原子力発電所の廃炉工事や柏崎刈羽6・7号機、女川原子力発電所3号機での工事が計画を上回って進捗し、売上は前年同期を上回った。ただし販管費の増加や為替差損の発生により、営業利益および経常利益は微減にとどまった。

 通期(26年9月期)の業績予想については、売上高は69億2,800万円、営業利益は9億2,000万円、経常利益は9億9,500万円、当期純利益は7億円で、増収増益を予想している。なお、前期の25年9月期は決算期変更にともなう10カ月の経過期間であったため、通期業績予想における対前期増減率は発表されていない。

【寺村朋輝】

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