今年、首都圏では梅雨の少雨状態が顕著となり、合計8つのダムの貯水量が低下。1都5県に水を供給している利根川水系は6月から10%の取水制限を行ってきた。しかし、8月22日の台風9号の影響で利根川の水量が通常の10倍に回復。関東地方整備局は24日の9時より取水制限を解除した。
連日の報道で首都圏における水不足がクローズアップされた。8月に入り、福岡市も雨が少ない状況となっており、水不足を心配する市民を、ハラハラさせている。その大きな理由として渇水都市として名を馳せる福岡市は2度の大渇水に見舞われつつも、その度、節水対策を講じてきた経緯を持つからだ。
現在、福岡市に供給する8つのダムの合計貯水量は3,533万立方メートルで貯水量は78.20%(25日9時現在)。過去30年間(1974~2003年)の平均値が74.99%と、現在ではまだ平年値を上回っているものの、このまま雨が降らないと平均値を下回るのは間違いない。
「8月からまとまった雨が降らないので、全体のダムの貯水量が急激に減少していますが、今のところ給水制限など行う予定はありません」と語る福岡市水道局の担当職員。まだ、余力を残しているものの、こうも雨が降らないと心配になる。節水対策についてはトップクラスといわれる福岡市。今回の雨不足もこれまでの経験をもとに乗り切ってほしいものだ。
【道山 憲一】
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