2024年04月20日( 土 )

遠ざかるゴルフ場、若者には魅力薄?

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 ゴルフ場経営業者の経営破綻が目立つ。2015年10月~16年9月現在までの約1年間で見てみると、主なものは以下の通り。h2 全国規模の唯一のゴルフ場経営者団体、(一社)日本ゴルフ場経営者協会(所在地:東京都千代田区、小栗榮輝理事)が公開している「利用税の課税状況からみたゴルフ場数、延利用者数、利用税額等の推移*(一社)日本ゴルフ場経営者協会調べ」によれば、延利用者数は1992年の1億232万人をピークとして、14年には8,650万人まで減少した。逆に、ゴルフ場の数は02年の2,460場をピークに大きな変動はなく、14年時点では2,336場となっている。少ないパイ(プレイヤー)をめぐり、競争は激化していると言える。同協会の担当者は「20~30代の若年層プレイヤーを育てていかなければ、(ゴルフ市場に)先はないと考えられます」と話す。

 さて、ゴルフ市場活性化の鍵を握る若年層だが、娯楽のジャンル多様化・細分化の影響もあり、相対的にゴルフに魅力を感じる人は少なくなっている。そのためゴルフ場にも、若者も足を運びやすくなるような、新サービスの企画・提供が求められている。音楽ライブ会場として、キャンプ場として、ゴルフ場を開放したクラブもある。まずはゴルフ場に「楽しめる場所」というイメージを持ってもらうことが、大事なのではないだろうか。

【代 源太朗】

 

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