2024年03月29日( 金 )

大火災を防げ。消火用具の販売開始

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(株)草野

 昨年12月22日に発生した新潟県糸魚川市の大火災は、死者こそ出なかったものの、鎮火まで30時間以上を要し、被害家屋は156棟、焼失面積は3万3,000㎡(1万坪)を超えた。出火原因は中華料理店の鍋の空焚きとされ、折しも強風に煽られたことと、住宅密集地であったことが火災を大きくしたとされる。もし、この中華料理店が初期消火に成功していれば、と誰もが思っただろう。

 この火災において改めて注目されているのが、家庭内でも簡単に使用できる消火用具である。消火訓練などでよく見る消火器の方が消火能力は高いものの、一般の住宅ではほとんど見かけない。対して、消火用具はコンパクトで性能も良く、簡単に取り扱いができることが大きなメリットとされている。

 今回取り上げるのは、(株)ファイレスキュー(東京都)が製造する消火用具シリーズ。防水工事などを手がける(株)草野(本社:福岡市博多区、草野和義代表)が販売代理として取り扱いを開始した。

 ラインナップは、投擲型とスティック型の「ファイヤーセイブ」と、スプレー型の「ジェットレスキュー」。この商品の大きな特徴はコンパクトで、素早く安全に初期消火に対処できるというもの。しかも、環境に優しい食品添加物を主成分としており、人体に対してもほぼ無害という点も大きい。

 ただし、これらの消火用具は消防法に定められた消火器ではなく、用具としての消火器の補助的存在。投擲型は消火用具、スティック型やスプレー型などは簡易的な消火用品と言えるだろう。これらは補助的な用途に限定され、消火器を代替するものではないものの、引火した直後、早急に消火活動ができる便利用品といえる。とはいえ、火災が発生し、パニックとなっているときに、このような用具はありがたい存在となるだろう。草野社長は「優れた商品であり、火災に対する初期消火に貢献できればと思っています」と語る。

 いつ起こるかわからない火災事故。その火災を初期段階でいかに対処できるかが、被害を大きくしない最善の策と言えよう。まさに「備えあれば憂いなし」である。

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コンパクトながら、迅速に効率よく消火するために開発された消火用具

【道山 憲一】

■販売代理
(株)草野
代 表:草野 和義
所在地:福岡市博多区上牟田1-21-6
設 立:1997年4月
業 種:防水・塗装工事
URL:http://k-kusano.co.jp/about/

■製造
(株)ファイレスキュー
代 表:飯田 大貴
所在地:東京都台東区蔵前4-5-6
URL:http://firescue.net/

 

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