2024年05月10日( 金 )

若き経営者たちが、地域の懸け橋を目指す~福岡フレンドシップフェスティバル2017開催

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 障がい者就労支援事業所で働く人たちがバザーなどを開く「福岡フレンドシップフェスティバル2017」が9日、福岡市役所前広場(福岡市中央区)で開催された。主催は(一社)福岡中小企業家同友会 青年支部(以下、青年支部)。
 毎年4月の第1週目の日曜日に開催されており、今年で23回目を迎えた。21のブースが出店し、曇り空にも関わらず多くの人が来場、賑わいを見せた。

 障がい者就労支援事業所のブースでは、陶器の食器や、木細工、手製のマスコットや花、菓子類など多数の商品が並んだ。作品は、すべて事業所の就労者が作り上げたもの。なかには数カ月前から準備していたものもあるという。ハンディキャップを持つ製作者が、直接来場者に作品の説明や販売を行った。

 会場ではチャリティーバザーのほかに、特設ステージでのパフォーマンスも開催。主催者の青年支部のメンバーも揃いのオレンジ色のジャンパーを羽織り、飲食店などのブースを出店した。パフォーマンスの出演者たちは全員ボランティアでの参加。青年支部のブースの売上は全額、出店した障がい者就労支援事業所に還元される。

 同友会は、中小企業経営者たちが参加し、よりよい企業づくりのためにお互いに学びあう法人。福岡同友会 青年支部には現在86名の経営者や後継者が参加している。同イベントの準備は昨年11月から始まり、青年支部のメンバーそれぞれが本業が多忙ななか、積極的に参加し、進めてきた。同支部の明永稔理事は、青年支部や出店者だけでなく、パフォーマンスに参加する地域住民や来場者たちが楽しんでいることが、非常にやりがいになると嬉しそうに話す。「我々が目指すのは、地域に根差した中小企業団体です。通常は勉強会をメインに活動する我々ですが、このイベントを通じて市民の皆さんと障がい者の懸け橋となりたいと考えています。また、出店者の作品の完成度や品目も、回を追うごとにレベルアップし、非常に楽しく、嬉しい思いです。今後も継続して開催していくことが大事だと考えています」(明永理事)。

 青年支部は2019年で40周年を迎える。福岡市の未来を担う経営者たちが、今後も活躍し続けることが期待される。

【中尾 眞幸】

 

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