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総務省は29日、「家計調査(二人以上の世帯)」の7月分速報を公表した。これによると、実質支出は▲0.2%(季節調整値▲1.9%)。勤労者世帯の実収入は名目4.1%、実質3.5%となった。
前月に16カ月ぶりに上昇に転じた支出だが、また減少に逆戻り。本来7、8月の夏場は消費が上向くものだが、いまだに下向き圧力は強い。8月は雨が多く天候不順で、より消費の足が止まるのではないかという観測もある。
25日に発表された全国消費者物価指数は7カ月連続のプラスとなった。デフレ脱却の気配こそあるものの、やはり家計消費の伸びがなければ本格的な景気回復には遠い。日本銀行が物価目標2%の達成時期を2019年度まで先送りしたのもうなずける、弱含みの動きである。
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【深水 央】
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