2024年05月03日( 金 )

「官尊民卑」がはびこる鹿児島の公務員~ふざけた対応の労基署・村山隆副署長を糾弾する

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ヒラメ公務員がのさばる、鹿児島労働基準監督署

 鹿児島県労働基準協会を舞台に行われた、資格試験をめぐる答案用紙偽造事件(既報)の取材で、鹿児島労働基準監督署を訪れた。

 待たされたあげくに、ふてぶてしい態度と表情で現れたのは中年の男性。記者が名刺を渡して取材意図を告げるも、黙ったまま。カチンときながらも「お名刺をいただけますか?」と願い出ると、「いや、それは」と答えるのみ。「名刺をいただけないということですか?」と重ねると、無言でニヤけ笑い。

 この時点で記者の血液は沸騰寸前だったが、あえてへりくだって「では、名前と役職だけでも」と問うと、やっと「村山です」とだけ名乗る。「下のお名前は?」の問いには、「いいじゃないですか、それは」とあきらかにいやがるそぶり。しつこく食い下がってようやく聞き出したのが、「村山隆」という名前と副署長という肩書だった。

 本題の取材に入ると、村山副署長はなんと、記者の「素性がわからない」ことを理由に回答を渋り始めた。素性がわからないもなにも、丁寧に名刺を差し出した記者に対して名前すら名乗ろうとしなかったのは誰なのか。明らかに筋の通らない理屈に対して記者が抗議すると、村山副署長は渋々といった態度で取材に応じ始める。

 この副署長は、記者が「フリージャーナリスト」と名乗っていればおそらく対応しなかったのだろう。特定の報道機関に所属する者にしか情報を開示しない閉鎖的対応は、記者クラブ制度のぬるま湯に慣れ切った中央官庁とも似ているが、中央官庁の対応でもここまでひどくはない。行政が適切に行われているかを知る権利は、すべての国民に等しくあるはずだ。特定の報道機関に所属していることを基準に、回答するかどうか判断するのは、恣意的行政と指弾されてしかるべきだ。

 取材に対しては、のらりくらりと言葉尻をとられない対応に終始する村山副署長。凡庸で公僕意識の欠如した無能な公務員の典型といっていい。上しか見ない「ヒラメ公務員」であり、自分たちが誰に奉仕する存在なのかということなど、一度も自覚したことがあるまい。

 村山副署長が答えた(認めた)のは、以下の3点。

・鹿児島県労働基準協会の不正疑惑については、ニュースサイト「HUNTER」の報道で知った。

・不正について、労基署は管轄外なので何も把握していない。

・不正を指示したとされるN総務部長とは、会ったことがある。

 さらに、同協会の職員が、協会を相手取って「パワハラ訴訟」を起こしている件については、「知らない」と回答した。

 取材の終わりに、記者は村山副署長に対してこう告げた。
 「正直に申し上げて、あなたのような態度の方が労働行政に関わっているのは非常に疑問で不愉快だ。さまざまな職場のトラブルを抱えて労基署に駆け込む労働者に対して、あなたが誠実に対応するとはとても思えない」。

 黙って記者を睨みつける村山副署長。この手の公務員は、長年繰り返してきた前例踏襲の日常が身体に染み付き、自分の頭で何か考えるという人間として当たり前のことができなくなっている。自身の傲岸不遜な態度が相手にどんな印象を与えるかなど、気にかけたこともなかっただろう。

 こんなふざけた公務員とはどんな人間なのか。読者からは「顔が見てみたい」という声があがることだろう。NetIB-News編集部は各方面から取材を行い、立体的に、さらに「視覚的に」も村山隆副署長の人物像をあぶりだしたいと考えている。まとめサイトなどで「小山田浩介」記事を切り貼りしている読者のみなさんにも、ぜひ力を貸していただきたい。村山副署長に関する情報を、なんでもお寄せください。→情報提供はコチラまで

 村山副署長は取材を終える間際に、記者が持っていたタブレットを指さし、「それ、録音してないよね」としきりに念押しし始めた。他人へ聞かれたらまずいことを喋っているという認識くらいは持ち合わせていたようだ。

 村山副署長、記者は1つだけ事実と違うことを言いました。
 あなたの言葉、じつは別のレコーダーで録音してあるんです。

【小山田 浩介】

 

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