2024年12月10日( 火 )

クラフトビールを知ろう!瑠璃色の伝説 田沢湖ビール(3)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 田沢湖ビールの商品ラインナップは豊富だ。レギュラービールは「アルト」「ケルシュ」「バイツェン」「ピルスナー」「ぶなの森」「桜こまち」の6種類。季節限定や不定期販売のスペシャルビールは「シトラスシャワーエクストリームケルシュ」「ダークラガー」「W Chocolate bock」「ラオホ」など。今年10月3日(火)には、秋田県さんの大麦、ホップ、水、酵母を使用したフレッシュなビアヌーボー「恵」と「こまちヴァイス」の2種類も販売している。

 そのなかで今回紹介するのは大人気の飲み比べセット(「ピルスナー」「ケルシュ」「アルト」「ダークラガー」「桜こまち」「ブナの森」)から。それぞれの特徴は下記の通り。

●ピルスナー
日本のビールの王道。ノド越しさっぱりでゴクゴク飲める。芳醇なホップの香りと豊かなモルト風味が調和した味わいのあるビール。

●ケルシュ
すっきりとした飲み口で飽きがこない。ほのかに香る果実の香りがたまらないフルーティなビール。ビールが苦手な初心者にオススメ。

●アルト
伝統的なドイツのスタイルを受け継ぐ本格派。まろやかさとキレを楽しめるビール。赤褐色も美しい。

●ダークラガー
しっかりとした味わいながらも、飲みやすいバランスのとれたビール。深いコクと苦味を楽しみたい場合はこちらがオススメ。

●桜こまち
キレのある飲み口。ふんわりとした甘さがほのめくビール。桜の花びらから採取した天然酵母が仕込まれている。

●ブナの森
ブナの樹液から採取した天然酵母仕込み。口当たりの良さと柔らかで苦味の少ないビール。飲みやすいので女性にオススメ。

 正直、「いまいち」だと思うビールはなかった。ビール好きからビール嫌いの方まで楽しめるラインナップといえる。筆者も昔はビールが苦手だったが、海外のクラフトビールの「リンでマンスカシス」や「ベルビュークリーク」「St・ルイスプレミアムピーチ」(いわゆるフルーツビール)を飲むことで次第にビールが苦手という意識がなくなり好むようになった。

 田沢湖ビールには、初心者向けの「ケルシュ」や「ブナの森」「桜こまち」から、日本でも馴染み深い「ピルスナー」や「恵」「こまちヴァイス」、そしてビール好きにはたまらない「アルト」や「ダークラガー」「ラオホ」といった段階を踏んで楽しめる多彩な商品ラインナップで多くの人々を魅了している。こうしたラインナップを取りそろえるまでに開発や品質管理などで、製造者たちは相当の苦労をしたことだろう。次回は製造の裏側の一部を紹介する。

(つづく)
【藤谷 慎吾】

 
(2)
(4)

関連キーワード

関連記事