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2018年03月09日 11:17

中国経済新聞に学ぶ~ネットデリバリー流行 即席めん販売量が激減 チャイナビジネス最前線 

 ここ数年、中国ではネットワークを利用した外食産業が爆発的な伸びを示し、ますます多くの人、とくに若い人の間で、デリバリーが人気を集めている。2017年12月末現在、中国のネットユーザーの規模は7億7,200万人に達し、このうち携帯電話利用者が7億5,300万人と97.5%を占めた。
 このほどデリバリー企業とコンサルティング会社が相次いで発表したデリバリー産業の報告書は、ビッグデータを利用してさまざまな角度から17年の中国人の食生活を浮き彫りにしている。

市場規模約3兆4,000億円

 この7億人を超える携帯電話族の暮らしにおける基本的なニーズは、ますます整備が進むネットワークサービスと緊密に結びついている。ネットデリバリーは今やネットユーザーの暮らしに欠かせないものとなった。
 中商産業研究院が発表した「2018年中国オンラインフードデリバリー産業市場の見通し研究報告」のデータをみると、中国のネットフードデリバリー利用者の規模は3億4,300万人に達し、16年末より1億3,500万人増え、増加率は64.5%で、成長ペースを保った。このうち携帯電話によるネットフードデリバリーの利用者は3億2,200万人で増加率は66.2%、利用率は42.8%で16年末より14.9ポイント上昇した。
 18年のフードデリバリー分野にはいくつかの重要な特徴がみられ、「外食のブランド化の発展」「主力消費層の若年化」「社会的責任の重視」などが挙げられる。中国オンラインフードデリバリー市場が徐々に成熟するのにともない、17年には市場全体の規模が2千億元(約3兆4,000億円)の大台を突破したとみられ、18年にはさらに2,300億元を突破することが予想される。
 オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」が発表した「2017年中国インターネット現地型生活サービス青書」のデータから消費の特性をみると、17年に同プラットフォームで最もよく売れたメニューはピータン肉粥、スパイシーチキンバーガー、ジャガイモの細切りピリ辛炒めだった。ピータン肉粥の販売量は1,900万食に迫ったという。
 同じくデリバリーフードプラットフォームの美団の関連機関・美団点評一研究院が発表した「2017年中国デリバリー発展研究報告」によれば、2017年には全国の1億3千万人が美団のフードデリバリーサービスを利用し、年間注文回数が100回を超えた人が393万人いて、毎週平均2回注文したことになる。毎日注文した人も8万人いた。フードデリバリーの中心は1人分を注文する「孤食」たった。
 データをみると、17年上半期のフードデリバリー市場のシェアでは、Elemeが41.7%、美団が41%を占め、3位は百度外売の13.2%だった。17年第四半期には、百度外売を買収したElemeが15.4%に上昇し、美団は41.5%とほぼ変わらなかった。
 市場では集中化が進んでいる。Elemeの買収により、市場は「3国鼎立」から「双璧が並び立つ」新たな段階に突入し、プラットフーム資源の整備が進んで企業が細分化された経営を行う上でプラスになった。

即席めん業界が「盛」から「衰」に

 統計データによると中国の即席めんの販売量は2011年まで18年連続で2絎台の成長率を維持し、2013年には年間販売量462億食という輝かしい成績を収めた。しかし2013年以降、即席めんの販売量は3年連続で減少し、380億食のみとなっている。
 かつての「スター商品」の市場はすでに飽和してしまったのだろうか。業界関係者は、異なる観点を持っている。中国の即席めんの1人あたりの平均消費量は韓国や日本などの水準に遠くおよばず、韓国人の半分にも満たない。それでは販売激減にはどのような理由が存在し、中国の消費業態にどのような変化が生じたのだろうか。中国国際貿易促進委員会研究院国際貿易研究部主任の趙萍氏は、「即席めんの販売減少の裏側には、消費構造の変化がある。以前は腹を満たすことが重視されていたが、現在の消費者は健康的で栄養価の高い食品を摂取したいと考えている」と指摘した。
 また即席めんの安くて便利で速いという長所が別のビジネスモデルに取って代わられたことで、市場における地位に揺らぎが生じている。
この「別のビジネスモデル」とは、2013年頃より急台頭しているデリバリー業界だ。
 人々は即席めんよりも、ネットデリバリーを選ぶようになった。同市場は6年間にわたり急成長を遂げており、人々の消費習慣の変化を十分に反映している。
 ネットデリバリーは新技術と中国の安い人件費を巧みに結びつけ、消費アップグレードを背景とし、利用者の食事の質と速度の需要を同時により良く満たした。
 百度デリバリー事業部元副総裁の王耀弘氏は、「ネットデリバリーの急速な拡大は、即席めん業界に外からの衝撃をもたらした。即席めんもデリバリーも、その機能性は高度に合致する。しかしネットデリバリーというモデルは即席めんよりも便利でスムーズで、しかもより多くの味と選択肢がある。即席めんの長所がほぼ完全に取って代わられている」と指摘した。
 これは中国即席めん業界が「盛」から「衰」に転じたのとは対照的だ。


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