まちかど風景・西区~機能拡充できた病院とできなかった病院
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福岡市西区の人口は、2018年3月1日現在、21万1,166人で、中央区の19万7,460人を超えた。区外からの転入者が人口増を牽引している格好だ。
人口が増加基調で推移している西区は、マンションなど住環境の整備もさることながら、医療施設の新設・増設も目立つ。福岡市西区徳永、「ベスト電気New伊都店」側の昭和病院では増築が計画されている。建築主は(医)朝菊会昭和病院で、設計者は松尾建設(株)。増築されるのは、RC造地上4F・地下1階建ての病棟で、2018年6月頃着工予定となっている。
人口増に対応すべく散見される、医療施設の機能拡充を目的とした新設・増設。しかし、すべての病院が計画通りにことを進められているわけではない。
同じく西区のA病院は、約2万7,000m2の敷地に地上5F・地下1階建ての病棟を新設予定だったが、現在、計画がストップしている。関係者は「業績がよくないようだ」と話すが、A病院の経営を手がける医療法人直近5年の売上高は、約30億円で堅調に推移しており、利益も出している。
A病院は内科や歯科など、多岐に渡る診療科目をもつが、病床数の割合から、とくに力を入れていると思われるのが介護だ。しかし、「介護職員の定着率がよくはないようです」(関係者)との話も聞かれる。
A病院の計画遂行に必要なのは、人材の定着率向上に向けた取り組みといえるのではないだろうか。【島野 元太郎】
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