31日、(株)正興電機製作所(本社:福岡市博多区、添田英俊代表)は25年12月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は144億1,500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は13億3,800万円(同32.1%増)、経常利益は15億2,900万円(同17.8%増)、中間純利益は9億7,600万円(同15.6%増)で、増収増益となった。
決算要因としては、電力部門において、発電・変電所向けの受配電・制御装置や情報制御分野でのスマート保安システムの需要が堅調に推移し、売上高は42億2,000万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益は7億1,100万円(同12.4%増)となった。環境エネルギー部門では、水処理設備や道路設備向けの監視・受配電システムの需要が堅調で、売上高は61億4,900万円(同7.4%増)、セグメント利益は3億1,200万円(同559.0%増)となった。情報部門は港湾・受託開発分野が好調だったが、ヘルスケア分野の低迷により売上高は7億6,100万円(同1.1%減)、セグメント利益は8,100万円(同20.9%減)と減収減益となった。サービス部門は太陽光発電所向けが減少したものの、工場向け設備は堅調で、売上高は20億9,900万円(同8.4%減)、セグメント利益は4,400万円(同92.8%増)となった。その他部門は発電・変電所向け工事の工期延伸などが影響し、売上高は11億8,500万円(同9.0%減)、セグメント利益は1億8,900万円(同8.4%減)となった。
通期(25年12月期)の業績予想については、売上高は330億円(前期比13.4%増)、営業利益は26億円(同29.0%増)、経常利益は30億円(同27.2%増)、当期純利益は19億5,000万円(同26.9%増)で、増収増益を予想している。
【寺村朋輝】