2024年04月20日( 土 )

【朝倉市長選】被災地復興が最重要課題・林裕二氏~朝倉市長選候補者

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 15日に投開票が行われる朝倉市長選挙が8日告示され、1週間の選挙戦の火ぶたが切られた。立候補したのは、届出順で、前・朝倉市議会議員の実藤輝夫氏(70)と前・福岡県議会議員の林裕二氏(65)の2人。
 朝倉市長選を巡っては、現職の森田俊介市長(65)が出馬する意向を表明していたものの今年3月、病気を理由に出馬を断念。林氏を後継者として指名した。

松山政司大臣らも出席

林 裕二 候補

 林氏は8日朝9時、朝倉市の須賀神社で出陣式を行った。旧朝倉町出身で福岡県農政連委員長を約9年5カ月務めたほか、県議会副議長などを歴任。今回の出馬では農政連のほか、自民党福岡県連、民進党、公明党などの推薦を受けた。式には県議会で所属する緑友会の同僚県議のほか、朝倉市と同じ被災地の東峰村の村長・澁谷博昭氏らが参加。松山政司 一億総活躍相、福岡五区選出の衆議院議員、原田義昭氏らも応援に駆け付け、エールを送った。

 今回の選挙戦では「ふるさと朝倉を取り戻す!」をスローガンとして掲げ、被災地復興を最重要課題とした。林氏は、冒頭で急きょ出馬に至った経緯について触れ、「3月始めに森田市長から病院に呼ばれ、残念だが(出馬を)断念せざるをえない、と伝えられた。同じ地元出身の栗原県議より、『先輩頼んます、一緒に戦うけん』と後押しもあった」と説明した。

 「国と県、市が連携を取り、被災者の皆さまに寄り添って生活再建を支援すること。復興計画に基づき計画を前進させる」とした。また、経済面においては、「経済を底上げするために、若い農業者、工場経営者などから話を聞きたい」と語った。

 対立候補の実藤氏の方が先に市長選の準備を進めていたことで、出遅れた感は否めないが、林陣営は、組織力を活かして県連や県議、農政連のネットワークをフル活用し、支持者らにさらなる結束を呼び掛けていきたいとしている。

【矢野 寛之】

 

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