福岡市青果市場の卸売会社で3億円以上の架空取引
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ギャンブル目的で約2億5,000万円
卸売市場法にもとづき、国(農林水産大臣)から許認可を得ている福岡市青果市場の卸売会社、福岡大同青果(株)で合計約3億円以上の架空取引が発覚した。
着服を行っていたのは、同社の課長代理だった30代男性。元課長代理は2010年1月から18年2月まで、架空の取引を100回以上繰り返し、同社が支払う野菜の仕入れ代金など累計約2億5,000万円を業者から受け取るかたちで着服。帳簿を偽装して隠ぺいを図っていた。着服した金は、ギャンブルに使ったという。
この元課長代理の着服が発覚したのは、別の部署で部長を務めていた50代男性の架空取引がきっかけだった。元部長は、仕入れ価格の高騰による損失を、帳簿上の数百回の架空取引で利益が出たようにして粉飾。着服はなかったが、手数料の支払いで同社に約8,000万円の被害が生じていた。
元部長の架空取引を受けて、同社が過去の取引を精査したところ、元課長代理の着服が明らかとなった。同社は、2人を今年3月に懲戒解雇とし、法的措置も視野に、全額返済を求めていくという。一方、福岡市青果市場を開設した福岡市は、農林水産省との協議を行い、6月中にも業務改善命令を出す方針だ。
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