海上自衛隊の潜水艦「せきりゅう」が5月24日未明、紀伊水道沖で運用試験に備えた訓練中、魚雷攻撃を回避するために使用する潜水艦自走式デコイ1型(訓練用)を想定外のタイミングで発射し、亡失(なくした)したことを発表した。
自走式デコイとは、発射した潜水艦の身代わりとなって、相手方の魚雷を誘導するもの。『訓練用』には実戦用の機能は付いておらず、一定時間水中を航走した後、浮上する仕組み。回収し、整備を行った後、再び訓練で使用されている。
今回、亡失した自走式デコイ1型(訓練用)は、直径約152mm、全長1,600mm、質量約26kg。本体価格は1発4,000万円。浮上後、一定時間が経過すると自沈するため、海自は護衛艦やヘリで捜索を行っている。なお、「炸薬および有害物質などは含まれておらず、爆発したり、人体に影響を与えたりするものではない」(海上幕僚監部)という。
発見した場合は、海上幕僚監部 総務部 総務課 広報室
TEL:03-3268-3111(内線:50153)まで。
【山下 康太】
関連キーワード
関連記事
2025年6月7日 06:00
2025年6月5日 13:00
2025年6月4日 14:30
2025年6月11日 10:50
2025年6月4日 15:30
2025年6月3日 15:30
2025年6月10日 17:00