2024年04月27日( 土 )

佐賀吉野ヶ里 陸自ヘリ墜落から半年 原因特定まだ判明せず

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 2月5日、陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)所属のヘリコプターAH64Dが神埼市千代田町の民家に墜落してから、約半年が経った。

 防衛省によると、5月の中間報告で、主回転翼を固定するアウトボード・ボルトが破断していたことを特定するも、原因は不明。現在、なぜアウトボード・ボルトが破断したのかを調査分析しているところで、なお原因究明までには至っていないとしている。

 AH64Dヘリコプターは、目達原駐屯地のほか、明野駐屯地(三重県伊勢市)、霞ヶ浦駐屯地(茨城県土浦市)の3カ所に配備されているが、すべての機体の飛行を停止している。
 また、目達原駐屯地広報によると、墜落事故以来、事故機同型以外のヘリコプターについても、被害を受けた神埼市千代田地区の上空の飛行は自粛しているとしている。

 神埼市役所によると、防衛省が5月に行った中間報告のあと県内全域の家庭に、事故機同型ヘリの飛行停止および、それ以外のヘリコプターについても被害を受けた地区上空の飛行を自粛することを回覧板で周知しているため、住民から事故に対しての不安の電話や相談などはないという。

【内山 義之】

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