北九州市は8日、障がい者就労支援施設などを運営する(福)時優会(北九州市小倉南区)が、約1億6,000万円の給付金を不正受給したとして、10月1日付けで同法人が運営する9施設の事業者指定を取り消すと発表した。市が行う定期指導で発覚したもの。
同法人は、管理責任者が常勤していないにもかかわらず、減額せずに給付金を受給したほか、給食業者の弁当を利用者に提供しているにもかかわらず、食事提供体制加算分を受給したなど、15年4月から17年8月までの約2年間の間で、3,119件の不正請求が確認された。
不正があった障がい者の生活介護や就労支援、児童の放課後デイサービス事業などの8施設と休止中の1施設を処分対象とし、利用者の相談窓口である「相談支援センター どりーむ」は利用者支援のため除外している。
市は40%の加算額を含めた約2億2,000万円の返還を求める方針。また、刑事告訴を視野に入れ福岡県警に相談をしている。
なお、事業については、(福)天満会(福岡県飯塚市)が10月1日付けで同法人から引き継ぐ予定で、約80名の利用者は、切れ目なく障がい福祉サービスの提供などを受けられる予定としている。
【内山 義之】
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