「わらわら」元店長の過労死認定~労働時間帯の見直しも必要
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大手居酒屋チェーン、「わらわら九大学研都市駅店」(福岡市西区)の店長だった53歳(当時)の男性が仕事中に死亡した原因を、労働基準監督署が7日付で、過労死と認定していたことがわかった。
男性は17年6月に1人で開店準備中に客席で倒れ、致死性不整脈で亡くなった。これを受け、遺族が同年12月、男性のスマートフォンの位置情報の記録から長時間労働が原因だとして労災を申請していた。これについて福岡中央労働基準監督署は、長時間労働および店長としての精神的負荷が認められるとして労災認定した。
遺族の代理人を務める松丸正弁護士は「居酒屋はどうしても深夜までの営業になってしまう。公共交通機関も止まってしまうため、電車なら始発まで店舗で待機という状況になることも珍しくない。(居酒屋の)労働環境が改善されたという声も上がっているが、それは一部でしょう。勤務時間帯の見直しを含め、一緒になって“働き方”を考えていかなければなりません」と話す。
店舗運営会社の(株)モンテローザは「適正人員確保のための社員採用強化、定着向上に向けた研修制度を導入するとともに、店舗数の縮小、営業時間の見直しなどを順次進めております」とコメントしている。また、わらわら九大学研都市駅店の今後については「今後も営業を継続していく予定です」と話している。
【代 源太朗】
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