2024年04月25日( 木 )

「実録 頭取交替」(講談社+α文庫)のご案内

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 「実録 頭取交替」は講談社から2014年10月15日に発刊された。その3年後の昨年8月17日、講談社+α文庫がKindle版を発刊、今日でちょうど一年を迎えた。
 著者の浜崎裕治氏は山口県下関市出身。1970年に山口銀行入行。博多、大分、大阪支店勤務を経て、綾羅木、新宿、大阪、北九州の各支店長を歴任。2001年に取締役宇部支店長に就任し、2005年に退任。数社の役員を経て2012年からデータ・マックス社の顧問に就任している。
 弊社社長の児玉直とは40年 以上の付き合いがある。ある日、浜崎顧問が「『理不尽な頭取交代劇』を何らかのかたちで後世に残したい」と伝えると、児玉は「『Net I・B-News』に連載したらどうか」と提案。その一言を受けて執筆に没頭することになる。

◆Net I・B Newsに地方銀行を舞台に繰り広げられる「左遷、裏切り、謀議、多数派工作」などの熾烈な権力抗争を描いた長編経済小説「維新銀行」を2012年3月から1年2カ月にわたり連載した。これを本にしようと児玉が講談社に発刊をもちかけると、「面白い。ただし、1冊の本にするには48万字は多い。その1/4の12万字程度にしてほしい。また主人公は堀部正道ではなく、甲羅万蔵のほうが迫力がある」とのアドバイスを受けて、約6カ月間かけて書き直し、2014年10月に発刊したというエピソードが残っている。
 甲羅万蔵のモデルとなった人物は1954年(昭和29年)に入行。1992年(平成4年)6月から2002年(平成14年)までの10年間頭取に就任。2002年6月から2018年9月30日までの16年間は相談役として毎日出勤し、影響力を行使していたとされる。このたび銀行の籍から外れ、「特別社友」となったが、今でも社宅への居住が許されているといわれる。

 浜崎氏自身の経験を生かして執筆した単行本『実録 頭取交替』(講談社)は1,600円(税別)。装いも新たにKindle版として発刊された『実録 頭取交替』(講談社+α文庫)は800円(税別)。まさに弊社児玉が勧めた「維新銀行」が源流となった因縁の書といえるのではないだろうか。全国の主要書店やアマゾンなどのネット通販でもお手頃な価格で販売されている。ぜひ、この機会に手に取ってもらえればと思う。

【データ・マックス編集部】

単行本
Kindle版

特別社友の居住する社宅

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