2024年04月26日( 金 )

【連続する道路陥没】「七隈線延伸工事とは無関係」は本当か

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▲29日に起こった道路陥没の現場

 29日と30日に連続して起きた、博多区の道路陥没。陥没が起きたのは、天神南駅と博多駅を結んで延伸される市営地下鉄七隈線の新駅「中間駅」(仮称)建設工事現場から約百メートルと近く、2016年の博多駅前大規模陥没現場からも数百メートルほどの場所だった。

 福岡市は29日の道路陥没について「原因を調査する」としていたものの、30日午後にはすでに埋め戻しており、十分な調査が行われたかは不明だ。さらに市の担当者は、30日の陥没について「単なる道路沈下で、よくあること」と話しており、至近距離で道路陥没が2日間連続したことや、2016年の大規模陥没事故と近い場所であることなどは考慮していない模様だ。

 七隈線の延伸工事では2016年の大規模陥没事故以前にも、2000年と2004年に陥没事故が起きていた。大規模陥没の際は、原因究明より道路復旧工事を優先させ、通常は数カ月かかるとされた埋め戻しをたった1週間で終えていた。
 大規模陥没現場の地下には除去されずに残った産業廃棄物もあり、それらの腐敗が進むことで将来の陥没事故につながることを懸念する声もある。「単なる道路沈下が続いただけ」――詳細に検討せずに言い切る福岡市の姿勢に、不安を覚える市民は多いのではないか。

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▼関連リンク
・博多区の市道が陥没~2016年の大規模陥没現場から数百メートル
・【速報】福岡市博多区で2日連続の道路陥没~29日の陥没地点から約100メートル
・TVQ前の道路陥没~原因は不明

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