2024年04月20日( 土 )

くるり九州ひたすら歩く旅~九州一周、完歩を目指す(13)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 国道3号線と10号線をひたすら歩く“九州一周完歩”の旅。走行距離は実に833kmにおよぶ。それも週末だけを利用し、なおかつ、実際に現地に赴き、九州の大動脈を歩くのだ。
 福岡市から鹿児島市内までの3号線は完歩した。そのまま10号線に乗り、北上するのが理想だが、仕事の都合で思い通りに行かないこともある。それならば、今後は福岡市内をスタートして北周りの3号線から10号線に入り南下。時折鹿児島・宮崎の10号線を北上するなどして完歩を目指すことにする。

8月19日(13日目)
JR遠賀川駅から小倉北区三萩野交差点経由JR小波瀬西工大前駅まで~39.8km

▲深夜、国道3号線と国道10号線が
 交差する交差点に到達

 JR遠賀川駅までの怒涛のナイトウォークから数時間後、夜の遠賀川駅に到着。疲れを残しつつ、まずは3号線と10号線が交差する小倉北区の三萩野交差点を目指す。手始めに遠賀川を渡り水巻町から八幡西区に入るが、そこで手痛い洗礼を受けた。国道199号線と分岐する際、鹿児島本線に阻まれ、3号線の歩道が見つからなくなったのだ。草木が生い茂る道をぐるりと迂回し、ようやく3号線に戻ることができた。

 深夜でも明るく、にぎやかな黒崎駅前を通過。この調子で順調に進むかと思われたが、八幡駅前の地下道路に“これより歩行者通行禁止”の文字が・・。駅前の再開発の影響なのか歩道がなくなっている。周囲をぐるぐる周りながら八幡駅の北側を進み、駅構内に入り、エレベーターでなんとか駅前のロータリーに出た。ウォーキングで大切なことはテンポよく歩くことが重要と分かってきただけに、このロスは大きい。

 3号線戸畑バイパスに差し掛かる。また歩道をロストする可能性もあるので、ここは旧道の県道296号線を選択。板櫃川(いたびつがわ)のせせらぎを聞きながら歩くのは心地よく、神社仏閣が並ぶこの地域の歴史を感じることもできた。いつか昼間に訪れることにしよう。
 そのうち3号線に合流。これからお世話になる日豊本線を進むと、この旅の重要ポイントである小倉北区の三萩野交差点が見えてきた。「ここで3号線と10号線が合流して門司に向かっているのだ」と思い、何度もカメラをパシャリ。かなり時間をロスしてしまったが、今回の旅における3号線は完歩したことになる。

 さて、あとは10号線を南下し、どれだけ距離を稼げるかだ。ロスした時間を取り戻すために足早に歩く。空が白みだした夏の朝、JR朽網駅付近を歩いていると電車の動く音がする。ようやく北九州市を抜けて目標のJR苅田駅まではあと少しだ。体力の限界に近付いているが、ここはもう一駅先まで歩こう。必ず次の旅につながるはずだと思いJR小波瀬西工大前駅まで歩く。小波瀬西工大前駅に着いた頃にはヘトヘトで、博多駅までの電車内では爆睡だった。

(つづく)

(12)
(14)

関連記事