2024年04月23日( 火 )

IR設置許可、場所は東京・大阪で決まりか

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 カジノを含めたIR設置をめぐり、各自治体が「我こそが誘致するぞ!!」と名乗りを上げマスコミが面白おかしく追随記事を書きまくる。情けないというか哀れというか…。水面下では、ほぼ根回しが完了しているのだ。

 昨日、今日で、ようやく水面下の情報が新聞各紙に掲載されだした。「トランプ米大統領が2017年2月に南部フロリダ州で安倍晋三首相と会談した際、トランプ氏を支持する大口献金者が経営する米カジノ大手『ラスベガス・サンズ』に対し日本参入の免許を与えることを検討するように強く求めた」(西日本新聞10月12日朝刊)というものだ。
 この話は、昨年秋にアメリカ在住の友人からすでに聞いていた。『ラスベガス・サンズ』のオーナーはシェルドン・アデルソン氏である。同氏はユダヤ人経営者たちのなかでは断トツの存在で、カジノやホテルなどレジャー産業のドンだと言われている。前回の米大統領選挙ではトランプ陣営に2,000万ドルもの選挙資金を提供したとされているが、同氏にとっては、はした金に過ぎない。

 あまり指摘されていないが、6月にシンガポールでトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が米朝首脳会談を行った。会談が行われたホテルは「カペラ・ホテル」。このホテルのオーナーもアデルソン氏である。いかに深い付き合いかがわかるだろう。『アメリカと北朝鮮、両トップによる歴史的な会談が行われたホテル』と呼ばれるようになれば桁違いの宣伝効果になる。タダで会場を提供してもお釣りがくるだろう。

 IR誘致の関係者が打ち明ける。(1)大阪は「ラスベガス・サンズ」でほぼ決まりだろう。(2)東京の築地市場跡地も2番手の候補だが、表に出るまでには多少の時間はかかると思う。(3)田舎の自治体では絶対に無理。3番手はどこも横一線で並んでいるとみる。
 カジノにより、ギャンブル依存症が増えるリスクが高まるため、誘致に反対する声が高まっているが、水面下では骨格が固まっていると見て間違いない。

関連キーワード

関連記事