2024年03月30日( 土 )

九州地銀の2018年9月期(中間)決算~公表は今日がピーク?

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 【表1】の通り、九州地銀18行(含むFG・FH)のうち、18年9月期(中間)決算を11月7日、トップで公表したのは来年4月にふくおかFGと経営統合する十八銀行。8日は西日本FH(西日本シティ銀行・長崎銀行)、佐賀銀行、筑邦銀行の4行が公表している。
 【表2】を見ていただきたい。

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この表から見えるもの

(1)経常収益
◆経常収益はその銀行のボリュームを表す目安となる。売上高に当たる経常収益が前期比マイナスとなっているのは西日本FH。十八銀行ほか3行はプラスとなっている。そのなかで佐賀銀行は、前年比+64億6,700万円(前期比36.4%増)の242億2,500万円と大きく増加させているのがわかる。

(2)経常利益
◆経常利益は西日本FHを含め、全行とも前年比マイナスとなっている。とくに大きく減少しているのは筑邦銀行で前期比▲5億3,600万円の5億8,400万円(▲47.9%)と、ほぼ半減している。次が十八銀行で▲13億300万円の31億500万円(▲29.6%)となっている。日銀のマイナス金利政策がジャブのように地銀の収益を圧迫しているようだ。

(3)親会社に帰属する中間純利益
◆わずかではあるが前年比プラスとなったのは西日本FHで前期比+3億1,300万円の127億4,300万円となっている。大きく減益となっているのは十八銀行で前期比▲15億5,100万円の16億5,400万円(▲48.4%)とほぼ半減しており、厳しい状況が読み取れる。

今日が中間決算公表ピーク

 【表3】は2019年3月期 第1四半期の決算公表日の推移表である。トップの銀行が公表した3日目がピークとなっている。また75日ルールもあり、土日を挟んで12日(月)の公表は避けるものと見られる。やはり中間決算の公表は今日(9日)の大引け後(午後3時30分)がピークではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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