2021年12月02日( 木 )
by データ・マックス

「中国楊凌農業ハイテク成果博覧会(CAF)」が閉幕~「日本館」の桜が大人気!

 11月5日から9日まで、中国陝西省楊凌(ヤンリン)で開催されていた、第25回「中国楊凌農業ハイテク成果博覧会(CAF)2018」が閉幕した。集計はいまだ出ていないが、関係者の話では中国全土、そして世界50カ国以上から約200万人(昨年実績180万人)が来場したと思われる。中国農業科学技術分野での「オリンピックの祭典」と称せられるCAFにおいて、今回日本は初めて「主賓国」になり、同CAF25年の歴史のなかで初めて「日本館」を構えた。鳩山友紀夫元内閣総理大臣(AIIB国際顧問)を団長、名古屋市立大学22世紀研究所の中川十郎特任教授・楊凌片区管委会東京事務所顧問を副団長とするとする総勢約50人の訪中団が楊凌・西安に入った。

日本館入口の桜の木の前で写真撮影を待つ長蛇の列ができた

 中国の博覧会に共通することではあるが、会場は日本の通常の博覧会と比べると、桁違いに広い。今年の会場は、A館(現代の農業種業展示館)、B館(農業産業および技術展示館)、C館(国際農業合作展示館)、D館(産業振興展示館)、Eゾーン(農業機械展示ゾーン)、Fゾーン(農業イノベーション展示ゾーン)、Gゾーン(現代農業モデル園展示ゾーン)、Hゾーン(農産品展示販売ゾーン)に分かれ、展示面積は延べ18.2万m2(屋内は6.7万m2、屋外は11.5万m2)に渡った。中国全土、そして50カ国以上から、1,800社以上が参加、約2,500のブースを構えた。

 主賓国の日本館「日本 JAPAN」はC館(国際農業合作展示館)の正面玄関を入った真ん前の最高の位置に設置された。入り口の両側では、日本を象徴する桜の木が訪問者を出迎え、奥に入ると紅葉の木がある。中央にプレゼン用の演台、スクリーンも設置された。また全体的に、日本家屋がイメージされており、屋根にはたくさんの提灯もつけられている。とくに桜の木は大人気で、一般入場者が入り始めた2日目からは、桜の木の前で写真撮影の順番を待つ日本ブース訪問者による長蛇の列ができた。

楊凌という土地柄もあると思うが、中国農民の姿が目立った

 今回日本からは、農業関連先端技術、農業の食の安全・安心、エネルギー、医療、介護関係など、16社が出展した。その多くは海外での出展経験が豊富だった。上海支店から出向いてきたブースもあった。日本ブースの評判は上々で、最近の日中雪解けムードの中、日本への関心が高まっていることを実感した。一方、日本と際立って違ったのは、楊凌という土地柄もあると思うが、中国農民の姿が多かったことである。日本では、農業に関する博覧会といえども、農民が訪れることはほとんどない。

「それぞれ個性のある展示で、内容は極めて充実していました」

 訪中団団長の鳩山友紀夫元内閣総理大臣(AIIB国際顧問)は、日本ブースを視察した感想を博覧会実行委員会主催歓迎レセプションの席で「日本ブースを拝見させていただき、それぞれがとても個性のある展示をなされていたことを誇らしく思いました。日本館はそれほど大きくはありませんでしたが、内容は極めて充実していました。ぜひこの地から、とくに農業を中心として、日中関係が改善していくことを願ってやみません」と述べた。

武維華  全人代常務委員会副委員長
(今回来場者の最高位。昨年は李克強首相が来場)
鳩山元総理が日本ブースを視察
 

【金木 亮憲】

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