2024年04月18日( 木 )

川金HD、オイルダンパーの検査データ改ざんがあった建物の一部を公表〜福岡県下では筑後川河川事務所久留米出張所が該当

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 土木建築機材などを手がける川金ホールディングス(埼玉県川口市)は26日、子会社の光陽精機(株)(茨城県筑西市)が、一部の性能検査記録データを書き換え、基準値を外れた免震・制振用オイルダンパー(以下、不適合品)を出荷していた問題について、同社の不適合品が使われているとされる建物6件を公表した。

 このうち福岡県下では、筑後川河川事務所久留米出張所(久留米市)が該当。同出張所の職員によると、2008年ごろに耐震化工事が施され、その際に制振用オイルダンパーが合計12本設置されたが、11月19日に行われた現地調査の結果、このうちの3本について不適合品が確認されたという。なお、2016年4月に発生した熊本地震の際、久留米市では震度5強を観測したが、地震による被害はなかったという。

 改ざんの事実が認められたことについての説明は受けたものの、それ以降、今後の具体的な方針はまだ示されていないとのこと。同出張所の所長を務める坂本二俊(つぐとし)氏は、「今後も引き続きしっかり対応していただきたい」と話した。

【長谷川 大輔】

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