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2019年01月18日 15:51

思考のクセとメンタル状況がわかる「B-Brainテスト」~「脳タイプ」と「脳活力度」を数値化

スマホやパソコンで、80問の設問に答えるだけで、その人の脳タイプがわかるテストがある。都立駒込病院・脳神経外科部長の篠浦伸禎医師が開発し、筑波大学で応用開発された「B-Brainテスト」がそれだ。医療機関に免疫調整療法を普及する(株)バイオエルティ(本社:東京都あきる野市、笹森俊夫社長)が、同テストを本格的なビジネスユースとトップアスリート向けに「BioLT脳活用度診断プログラム」として製品化した。現在、トップアスリートのパフォーマンス向上のためにJリーグや、なでしこリーグで採用されているほか、一部の企業でも適材適所の人事配置や、職場環境改善のツールとして導入している。

脳の機能を、思考・行動パターンに即して4つに分類

「B-Brainテスト」
開発者の篠浦伸禎氏

 篠浦医師は、手術中に患者が目を覚ました状態で治療を行う覚醒下手術では世界でトップクラスの実績をもつ。覚醒下手術は、手術中に患者と会話したり、電気で刺激を与え、高次脳機能に異変がないかをチェックしながら慎重に病巣を摘出する治療法。篠浦医師は、これまでの執刀経験から、脳は領域別に役割が異なる点に着目。思考・行動パターンの違いによって、脳が使われる領域をタイプ別に分類するとともに、どの領域がよく使われるのか、その傾向を導き出す設問を編み出した。

 篠浦医師によると脳タイプは、物事を論知的に考え合理性を重視する「左脳3次元」、細かい作業を粘り強く取り組む「左脳2次元」、独創性に長け周囲の人を束ねるパワーをもつ「右脳3次元」、人間関係を重んじ協調しながら物事を考える「右脳2次元」の大きく4タイプに分類されるという。「B-Brainテスト」は、心理テストや適性検査とは違い、脳科学に基づき、脳を領域別の機能に即して15分野に分類。設問に答えると、4つの脳タイプのなかから自分がどの思考・行動パターンであるかがわかる。さらに脳の活力度(メンタル状況)を数値化したことで、ストレスに対する強さ(ストレス耐性)、不安感、衝動性、モチベーションなどをメンタル指数として判定することが可能となった。

日本代表に復帰したJリーガー

 プログラムは、トップアスリートなどのプロ向きプログラムとして開発されたもので、そのエビデンスについては、スポーツ科学を研究する筑波大学ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センターとの共同研究により、統計処理、妥当性分析、因子分析を実施し、検査精度の高さを実証している。サッカーのJリーグでは、トレーナーが選手のメンタルケア対策にプログラムを採用している。

 ある有力選手の例では、テスト判定で、細かいことを気にする「左脳2次元」のスコアが突出して高いことが判明。本人にヒアリングしたところ、試合で結果が出ないことを悩み続け、うつ状態になり引退を考えていたとのこと。

 そこでトレーナーは、瞑想を取り入れながら目標を明確化させ、プレー1つひとつを細分化し言語化させることで、どの部分がうまくいっていないかを理解させた。瞑想では成績が良かった時のパフォーマンスをイメージさせ、フィジカルトレーニングでは“リガトア筋肉療法”と呼ばれるエクササイズを実施した。その結果、プログラム開始3カ月で、論理的に考え行動する「左脳3次元」のスコアが上昇。モチベーションも上がり、日本代表に復帰できるまでに回復した。

社員のストレス判定、顧客サービスに活用

※クリックで拡大

 最近は企業でも脳テストを導入する事例が増え始めている。社員60名のD社は、社員の疲労度を調べるためにプログラムを実施した結果、8名はストレス耐性が低い状態であることが判明。その8名の社員に対して、週1回瞑想講座を実践させ、3カ月後に再びテストを行ったところ、5名はストレス耐性が向上し、仕事のパフォーマンスも向上した。また、全社員が実施することで脳の活用度を理解する者が増え、疲労社員への理解度や慰労度が向上し、社内の雰囲気も明るくなったという。

 メンタルケアに加えて、職場内のコミュニケーションを円滑にすることにも役立っている。バイオエルティの笹森社長は、「たとえば、上司が部下に指示を出す場合、社員のなかには論理的に説明しないと理解してもらえない人もいれば、励ますことでやる気を出す人もいる。脳タイプやメンタルの傾向を掴めば、その人にあった適確な指導を行うことができ、適材適所の人事が可能になる」と話す。

 また、「B-Brainテスト」は、接客業などの顧客サービスにも応用できる。たとえば、顧客が商品を購入する際、「この商品の特徴は」「価格は」と、まず結論を聞きたがる客もいれば、商品化の背景や開発ストーリーを聞いて納得してから購入する人など、購入動機は人それぞれ。事前に顧客の脳タイプがわかっていれば、刺さりやすいフレーズ、納得させられるトークを組み立てることが可能になる。笹森社長は、「プログラムを理解するとテストをしなくても顧客との会話から脳タイプが推理可能となる。それを応用することで、顧客サービスとして、その人のニーズや購買傾向をつかむことができる」という。

カウンセリングや瞑想講座でフォローアップ

 普段よく使っている脳の領域が、その人の考え方や行動パターンを決める―。こうした脳科学の考え方から開発されたのが「B-Brainテスト」。人事管理や働き方改革に活用すれば、業務の適正度がわかり、社員の能力を引き出すこともできる。また、厚労省が推奨するストレスチェックよりも詳細にメンタル状況が解析できるので、社員のストレスマネージメントにも応用できるというメリットがある。バイオエルティでは、テスト受検後のフォローアップとして、看護師によるカウンセラーや瞑想講座など、スキルアップや行動変容のためのコーチング・サービスも行っている。

<お問い合わせ>
(株)バイオエルティ TEL:050-3775-9315

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