2024年04月18日( 木 )

健康食品に無承認医薬品成分検出、都が回収指示

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 東京都は23日、健康食品による健康被害の未然防止のための試買調査・成分検査で、違反品とされる1商品を発見したと発表した。

 同保健福祉局の発表によれば、(株)日本ソフケン(本社:東京都新宿区)が販売する健康食品「MACAVITAN マカビタン」(10g×10包)から、1包中に医薬品成分「タダラフィル」を44㎎検出。同成分は国内で医薬品として承認されており、主に勃起不全(ED)治療薬などに使用している。その一方で頭痛、ほてり、動悸などの副作用の報告があるほか、高血圧や狭心症の薬として利用されている硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)を服用している場合、過度に血圧を下降させ、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系などの有害事象が報告されている。

 都は医薬品医療機器等法で定める「無承認医薬品の販売・授与などの禁止」に違反するとして、販売会社に対し、販売中止と回収を指示したほか、関係団体へ注意喚起のために情報提供を行った。なお、これまでに健康被害の報告はない。

関連キーワード

関連記事