2024年04月19日( 金 )

九州地銀の第3四半期決算発表~トップは西日本FHと南日本銀行

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 九州地銀(18行))のトップを切って西日本FH(西日本シティ・長崎)と南日本銀行が2月4日(月)、2019年3月期 第3四半期(12月期)の決算を発表。5日は福岡中央銀行、昨日6日はふくおかFG(福岡・熊本・親和)と佐賀銀行が発表している。今週中にほとんどの銀行が発表することになりそうだ。

 九州地銀の決算内容の検証を予定しているが、とりあえずふくおかFGと西日本FHの預貸金および収益状況の概要を比較検討してみることにしたい。

【表1】を見ていただきたい。
<この表から見えるもの>
◆金融グループの預金残高は前年比5,758億円増加している。ふくおかFGの+3,245億円(2.3%増)に対して、西日本FHは+2,514億円(3.0%増)となっており、増加率からみると西日本FHが優勢のようだ。
◆貸出金を見ると、ふくおかFGの前年比+8,395億円(6.7%増)に対して、西日本FHは前年比+2,632億円(3.7%増)。貸出金については増加額・増加率ともにふくおかFGが大きく増加させているのがわかる。
◆熊本銀行と親和銀行の預金は前年比マイナスとなっているものの、貸出金を見ると、熊本銀行は前年比+2,573億円(17.7%増)。また親和銀行も前年比+1,686億円(11.2%増)と大きく増加させており、収益基盤の拡充を図っているのがわかる。

※クリックで拡大

【表2】を見ていただきたい。
<この表から見えるもの>
◆金融グループの四半期純利益(連結)を見ると、ふくおかFGは前年比+4億7,100万円(1.2%増)。一方、西日本FHは+15億6,000万円(8.7%増)となっており、増加率からみると西日本FHが優勢となっている。
◆ただ個別の四半期純利益(単体)順位表を見ると、福岡銀行だけが前年比プラスとなっており、西日本シティ銀行以下4行は前年比マイナスとなっている。福岡銀行の当期純利益は前期比+75億4,800万円の389億3,500万円となっており、収益力の強さは圧倒的になってきているようだ。

※クリックで拡大

【㈱データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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