2024年04月27日( 土 )

人々を幸福にするプラットフォームへ 次世代のための新事業「Pando」(1)

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(株)クインテット 代表取締役 松下 耕三 氏

月間200万人が利用する日本最大級・業界No1の美容医療の情報サイト「美容医療の口コミ広場」を運営する(株)クインテット。同社が新たに事業として取り組み始めたのが、企業向けとしても利用できる独自開発の組織力強化型プラットフォーム「Pando」(パンドゥ)。東京都を拠点に活躍する福岡県出身の同社代表・松下耕三氏に、新事業へかける想いについて語っていただいた。


学生バイトから起業へ

 ―現在は東京でご活躍されていますが、出身は福岡なのですね。
 松下耕三社長(以下、松下) はい。私は、那珂川町(現・福岡県那珂川市)の生まれです。川で魚を採ったり、山で虫を採ったりと、自然に囲まれて育ちました。父親の転勤があり、小・中学校は宗像市で過ごし、もともと考え方が理系だったということもあり、福岡高校から東京大学農学部に進みました。

 ―起業に至った経緯は?
 松下 大学時代のアルバイトがきっかけになりました。当時は、インターネットが普及し始めたころで、自分で企画したクイズサイトを立ち上げるというアルバイトもありましたね。アイデア1つでアクセスが増えることがすごく楽しかったです。そのほかで、テレビ関係のアルバイトもやっていまして、番組制作会社のADも経験しましたが、ネタ探しなどをするリサーチの仕事が一番多かったですね。そのなかでは、たとえば『どん底人生の人』などを探して番組出演する交渉もしていました。そのうち健康番組に携わるようになり、ご縁のあった美容医療業界の方々からホームページの制作など仕事の依頼をいただくようになりました。

 初めて会社を設立したのは、大学を卒業して1~2年経ったくらいです。学生時代から手がけていた、美容医療クリニックの集客コンサルティング、レーシックや脱毛の案内サイトなどの制作で収益を上げ、その収益で学生のアルバイトを雇い、現在あるような予約もできる旅行の口コミサイトや病院検索サイト、ダイエットのサイトなどをつくろうとしました。しかし、技術力やアルバイトの稼働日数が不足し、そのほとんどが企画倒れになりました。ようやく病院の検索サイトだけが少しだけカタチになったぐらいでした。

 ―そうして現在の事業につながっていったのですね。

月間200万人が利用する「美容医療の口コミ広場」

 松下 「クインテット」は以前、「メディック」という会社名でした。病院やさまざまな病気、薬の情報など、メディカル系のポータルサイトに絞ろうということでこの商号にしたのです。しかし、病院の数は膨大であり、医療全般を抑えるには、資金的にも戦力的にも厳しいということで美容医療に絞り、整体、エステと細かいジャンルの口コミサイトをたくさんつくっていきました。

 現在は、クリニックのウェブ集客とコンサルティングが二本柱になっています。事業者別のウェブ集客を中心に、予約率、来院率、契約率、客単価という点でアドバイスを行っています。『美容医療の口コミ広場』では、700くらいの美容整形や美容医療のクリニックにご利用していただいております。

(つづく)
【聞き手・構成:山下 康太】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:松下 耕三
所在地:東京都新宿区市谷本村町2-10
設 立:2003年12月
資本金:1,620万円
URL:http://pando.life/qwintet

<プロフィール>
松下 耕三(まつした・こうぞう)

1977年、福岡県生まれ。東京大学理科二類(農学部)に進学、大学卒業後の2003年、(有)TRCを設立。05年(株)クインテット設立し、代表取締役となる。18年からは新たなビジネスプラットフォーム事業を推進する。

 

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