「彦島ルート」架橋を軸に要望へ~下関北九州道路調査検討会
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下関北九州道路調査検討会(座長=見坂茂範・福岡県県土整備部長)は8日、下関北九州道路のあり方について、下関市彦島迫町付近と北九州市小倉北区西港町付近を結ぶ「彦島ルート」が最も望ましいなどとする調査検討結果をとりまとめた。道路構造については、地震に強く、ランドマークとしても期待できる橋梁が優位とした。道路実現により、両市の経済交流の活性化などのほか、関門橋、関門トンネルの代替ルート機能を果たせるなどと主張している。今回とりまとめた内容を軸に、引き続き国などへの要望を行っていくことになる。21日には、福岡県知事選の告示が控えているため、このタイミングでのとりまとめになったとみられる。
調査検討会では、ワーキンググループを設置し、ルート(彦島ルート)や構造(橋梁、トンネル)、整備手法(PFI的手法)について、両市住民や企業などへのヒアリングを実施した。ルートについては、「下関市〜北九州市を早く移動できること」「周辺道路の混雑緩和」を重視すべきとの声が約7割に上ったとしたうえで、3つのルートのうち、両市を最短で結ぶルートが最も望ましいとした。道路構造では、「異常気象時や災害時に通行規制が少ない道路」「車両の重さ、高さ、積載物などによる通行制限が少ない道路」などの意見が寄せられたとして、橋梁が優位とした。整備手法については、具体的な検討を行うには、「事業費などの情報開示が必要」などの意見が出されたという。
見坂座長は「地元レベルとしては、一定の方向性を導き出せたことに満足している。今後は2県(山口県、福岡県)、2市(北九州市、下関市)のトップによる国への要望活動で生かしてもらうことになるだろう。国による技術的な調査のお願いも含め、スピード感をもって行っていきたい」などと話している。
出席者は次の通り。
▽森若峰存・山口県土木建築部長▽見坂茂範・福岡県県土整備部長▽柴田卓典・北九州市建築都市局長▽佐々木美紀・下関市都市整備部長▽内山誠一・(一社)中国経済連合会専務理事▽長尾成美・(一社)九州経済連合会専務理事▽福田敬大・国土交通省中国地方整備局道路部長▽前佛和秀・国土交通省九州地方整備局道路部長【大石 恭正】
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