久留米市発注工事で談合の疑い 市は警察に情報提供
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久留米市は20日、市発注工事の入札で参加業者による談合の疑いがあったとして、土木工事2件の入札を中止した。業者が市に提出した書類の欄外に談合を疑わせる記載が見つかったため。
中止となった2件は「弓削校区排水路改良工事」と「北野校区道路改良工事」で、市内の建設業者による指名競争入札が行われ、15日に開札した。久留米市によると、排水路工事で最低価格455万円(税別)で応札した1社の書類に「456万円以上でお願いします」との記載があった。ほかの業者は456万円以上で応札していたという。
道路工事では、複数の参加業者が単価を書くべき箇所に積算額を記入する共通の誤りがあった。いずれも同市北野町の工事でさらに指名業者が排水路工事にも応札していることから、同工事でも談合の疑いがあるとして、中止を決めた。
久留米市に関係業者への聞き取り内容を尋ねたところ、「聞き取り内容は答えられない。警察に情報提供した」としている。関与した業者名や業者数は公表していない。
15日の開札後、いったん入札結果は保留となっていたが、業者への聞き取りなどを経て、20日に中止を決定した。同時に再入札のため、2件で指名を受けていた業者を除く市内の建設会社に指名を通知。29日に開札が予定されている。
【東城 洋平】
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