教育環境の充実により高水準の学研都市へ、優秀な人材の循環がつくり出す飯塚の未来(後)
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飯塚市長 片峯 誠 氏
飯塚市が目指す未来の姿とは
――片峯市長が考える、飯塚市の未来についての考えをお聞かせください。
片峯 飯塚市も人口減少が進んでいると先ほど申しましたが、全国に比べるとその減少率は高くありません。その理由は大きく3つあると考えています。治安の良化、医療施設の充実、そして教育水準の高さです。老後の生活に安心を求められる方、お子さまの教育に熱心な子育て世代を中心に、人口の流入が進んでいるのです。
これから必要になるのが、飯塚で生まれ育った方・飯塚に来てくださった方が飯塚に定着できるようにするための産業の育成です。市では現在、秘書係を秘書広報課に改め、今後、積極的に情報発信を行うこととしています。今は市政の情報や観光・イベント情報などの発信が主ですが、いずれは飯塚に拠点を置く優良企業の情報なども発信していけたらと考えています。
また、外国人労働者の受け入れに関しても、受け入れた後のアフターフォローを含めて充実させていきたいと考えています。飯塚には情報工学に強みを持つ九工大の留学生など、高い技能を持つ優秀な人材も多くおられます。彼らが飯塚でスキルを十分発揮できるようにし、地域の貴重な人材として飯塚で活躍してもらえるようにするためにも、新たな産業の創出は必須です。
飯塚に対して良いイメージを抱いてもらえれば、自国をはじめ、海外へ飯塚市の魅力を発信してくれる良き広告塔にもなってくれるのではないでしょうか。――最後に、片峯市長が考える活力ある「まちづくり」に必要なこととは何でしょうか。
片峯 私が飯塚市をこういうまちにしたいというのを言葉に表したのが、共につくり、未来につなぐ「Beautiful City IIZUKA」です。景観で言えば、まちに花や緑が溢れている。人の在りようとしては、市民誰もが人に優しく接することができる心の美しさを持っている、訪れた人が見ていて優しい気持ちになれる、私は飯塚市をそんなまちにしていければと考えています。
(了)
【代 源太朗】<プロフィール>
片峯 誠(かたみね・まこと)
1956年3月30生まれ。第一薬科大学薬剤学科卒業。飯塚市立飯塚第一中学校教諭、福岡県筑豊教育事務所指導主事、飯塚市立鎮西中学校教頭、穂波町立穂波西中学校校長などを歴任し、2000年5月飯塚市教育委員会教育長就任。17年2月、飯塚市長に就任し、現在に至る。関連記事
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