2024年04月20日( 土 )

「チャレンジャーではいられなかった」選挙を終え、「街づくり」議論へ意欲~調崇史市議

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 自民党福岡市議団に所属し、今回の福岡市議会議員選挙では城南区で3選を果たした調崇史市議。選挙を終えた感想を求めたところ、「1度目は民主党で、2度目は無所属で、とやってきたので、選挙のたびにチャレンジャーという心境で臨んできました」と振り返る。もっとも、すぐに「……のですが」と苦笑い。「(これまでと)いろいろと勝手が違ったのは確か。選挙期間中は『今回はチャレンジャーではいられないんだ』と実感しました」と、保守分裂となった県知事選の影響など「外野」が慌ただしかったやりにくさも言外に込めた。

 高島市政をどう攻めるか、という問いには、「別に対立しようと思っているわけではありませんが」としながらも、高島市長が応援した無所属新人候補に言及。「(高島)市長は『福岡市政の真ん中に声を届けます』と演説する候補の方を応援していらっしゃった。その方の『真ん中』というのは市長のことだったようなんですが、それは違うと感じていた」と述べる。

 選挙後の報道には違和感を覚えたといい、選挙翌日に、親高島派が議会の3分の1を取り再議が通る状況になったという記事を読んだ調市議は、「そこに向けて選挙をしたわけではないのに」とやりきれなさを吐露する。「(政令市議選で)再議が話題になるのは福岡市政だけでは」と異常さを指摘した。

 これからの市議会では、都心部を含めたアクセス環境について議論を深めていきたいとし、子育て環境の整備についても言及。「保育所の新設が奨励されているが、現行の保育所の拡充も必要では」と自論を述べ、安易な増設策に慎重な見方も示した。

 選挙期間中は自転車で選挙区を駆け回り、すっかり日焼けしたという調市議。アクティブさと異論を恐れない実直さで3期目も活動する。

【小栁 耕】

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