2024年04月26日( 金 )

【統一地方選2019】志免町長選~「子どもに優しいまちづくりを」現職・世利良末氏が再選はたす

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 統一地方選挙の後半戦となる、21日投開票の志免町長選挙において、2選を目指した無所属現職の世利良末氏(65)が、無所属新人の小柳秀喜氏(63)を大差で破り、再選をはたした。高齢者団体や自治会から推薦を受けるなど、町内全域から幅広い支持を集めた。

 午後10時半過ぎに世利氏の当選確実の報が伝えられると、多くの支援者らが集まっていた世利氏の選挙事務所内は“ワッ”と沸き上がり、歓声と拍手が飛び交った。その後、事務所に到着した世利氏は拍手で迎えられ、用意されていたくす玉が世利氏のお孫さんらによって割られると、場内は一気にお祝いムードに。お祝いの挨拶には、衆議院議員・宮内秀樹氏、福岡県議会議員の吉松源昭氏と西尾耕治氏、糟屋郡町村会会長で篠栗町長の三浦正氏が登壇。ほかにも事務所内には、一足先に無投票で再選をはたした新宮町長・長崎武利氏や、お隣の粕屋町長・箱田彰氏など、糟屋郡の首長らが参集していた。

 その後、登壇した世利氏は、まず集まっていた支援者らに対して感謝の言葉を述べた。自身の2期目については、「多くの町民の方々からのご支持をいただけたが、そうでない方もいらっしゃったことを真摯に受け止めなければならない。初当選したときの気持ちを忘れることなく、1期目で解消できなかった課題に、改めて取り組んでいく」と、気を引き締めた。2期目に重点的に取り組んでいくべきことについては、「2025年問題」が迫るなかでの高齢者対策と、待機児童解消を含めた“子どもに優しいまちづくり”などを挙げ、「やらなければならないことは、たくさんある。1期目でつくってきた下地を基に、2期目で具体的なかたちをつくっていきたい」と決意を新たにした。

 福岡市のベッドタウンとして成長を遂げてきた志免町は、今年町制80周年の節目を迎えた。日本においても間もなく、新たな“令和”時代が始まろうとしている。この節目の年に、再選をはたした世利町長の下で、志免町の新たなまちづくりが進められていくことを期待したい。

 

【坂田 憲治】

関連記事