2024年04月20日( 土 )

ミスターマックスHD今期、売上伸び悩み続く 居抜きで1店出店

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 ミスターマックスHDの2020年2月期は、営業収益が前期比0.7%増の1,193億9,000万円とほぼ横ばいにとどまるが、経常利益は3.1%増の27億9,000万円と2期ぶりの増益転換を見込む。

 既存店売上は前期の0.2%増を上回る1.7%増を想定している。5月末の綾羅木店閉鎖が減収要因になるが、居抜きで1店出店する予定。投資負担の大きい新店は財務体質の悪化を避けるため、2016年9月の熊本北店を最後に出していない。

 営業利益は10.6%増の28億2,000万円を見込む。前期は店舗運営の見直しで人件費を0.1%削減、販管費全体では0.0%増に抑えた。前期末の総人員(正社員734人、パート・アルバイト1,816人)は1年前比1.7%減で、人件費圧縮を見込める。

 一方、前期の営業キャッシュフローは28億4,500万円と43.0%減だった。当期純利益が2.8%増にもかかわらず悪化したのは、棚卸資産の増加が主因。期末在庫だけで約99億円と売上の伸びを上回る15.8%増えた。利益の内容は見かけより悪い。

 出店抑制による売上の伸び悩みは、競争力の低下につながる。トライアルカンパニーやダイレックスのように大量出店による仕入原価の引き下げが難しく、前期の粗利益率は21.70%と0.02ポイント悪化した。今期も利益増はコスト削減頼みになる。

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