二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(13)もみ消された国際協会への紛争申し立て

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

やむにやまれず新組織へ

 6リジョンの結成の経緯はこれまで述べてきたが、22年7月の6リジョン独立までにはさまざまな動きがあった。一番のハイライトは、国際協会への申し立てだろう。

 18年3月14日、「337-A地区」2リジョン(R)の3ゾーン(Z)内に属するクラブ会長から、日本の国際理事を通じてライオンズクラブ国際協会に抗議申立書が送られている。抗議に向けた裏付け調査や、書面などの作成は、独断・独善的手法に反対する会員たちによって行われた。異例の動きであった。

 関係者に話を聞くと「地区紛争手続=国際紛争は、すべて当事者らが自費で行いました」という。ところが申し立てに対する返答はなく、うやむやにされている。なぜ、うやむやになったのか。事なかれ主義である。

 現在、6リジョンに所属する会員は「紛争手続きもライオンズ国際協会に出しています。 紛争手続きを出したらもみ消された。保証金も入れていたのです。これは『向こう一派』が全部止めているわけですよ。対応してくれない。いろいろ修正しようとしたんですよ。あれやってもダメ、これやってもダメ。そうなると僕らが出るしかなかった」と語った。「向こう一派」とは二場氏らのことである。
 なお、国際協会への手続きについて驚くべき話も聞いた。紛争手続きのための保証金は、「ガバナーの机の中にそのままだった」とのことであった。これでは何のための異議申し立てかわからない。

 こうした2リジョンの状況に「ライオンズクラブから離脱する」という意思表示を示す会員が増えていった。

 前回紹介した手嶋文博氏の6リジョン・リジョンチェアパーソン(RC)退任の挨拶文でも「会員減少の中、各クラブ共にマンパワーの減少があり思う様な活動ができないその中で、リジョンや各クラブが集まる事により、助け合い、補う事により実施する喜びも増したと思います」との一文に苦節の取り組みと決断があったことがうかがわれ、6リジョン結成でようやく本来の活動に戻れたという安堵感が伝わる。

 ライオンズクラブの会員は「奉仕の精神」をもっていることが大前提であり、己の名誉栄達ではないはずだ。当然すべての会員が「公共心」「奉仕の精神」を最優先しなければならないと理解していると思うが、残念なことにその趣旨を理解されない人々がいる。

 個人を糾弾するものではなく、ライオンズクラブ本来の姿に立ち返るよう願う多くの会員の思いであり、公共性があることはいうまでもない。

(つづく)

【近藤将勝】

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