二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(14)手腕は評価しつつもやり方に異論

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

二場氏を評価する声

 ライオンズクラブ「337-A地区」内における二場氏への評価については、賛否両論あることは以前紹介した通りである。ガバナーに就任したほどの人物であり、活動熱心だったことは間違いない。

 本業をやりつつ、奉仕活動であるライオンズクラブの諸業務に取り組むのは、「地区クラブの3役(会長・幹事・会計)でも大変で、最近はなり手が少なく、何度も同じ人がやることが少なくない」(ライオンズクラブ会員)という中、自ら手を挙げて、協力者を募る労力は並大抵のことではなかっただろう。

 かつて2リジョンで二場氏と活動をともにしたBも「詳しいし、勉強熱心でしたよ」「国際理事を目指す野心というか経営思考はお持ちで、根性があると思います。なので、僕の周囲では二場さんを評価する人は多かったです」と語る。

 Bは、二場氏の手腕や向上心を評価しつつ、2020年のガバナー選においては6リジョンの初代・RC(リジョン・チェアパーソン)を務めた手嶋文博氏を支持したという。この時点ではBも手嶋氏も2リジョンの一員であった。

手嶋氏から新リジョン結成への誘い

 二場氏らの組織再編成などに対する考え方の相違もあり、分離独立の動きが起こったことは以前書いた通りである。現在、6リジョンには13クラブが所属しているが、Bには最終盤になって、「一緒にやらないか」と手嶋氏などから声がかかった。

 「福岡西、福岡大濠、大名・赤坂などは出ていく話になっていました。2リジョンのなかからもう1つ入れるという話が僕にありました」(B)。

 もちろんB単独で組織決定はできない。クラブの理事会に諮ることになる。そこで問題となったのが、2リジョンにおいてリジョンチェアパーソンを決める際に二場氏らが紳士協定であるローテーションを無視したことである。先述のAやBらは反発していた。

 ライオンズクラブでは、組織のルールとして正式な会議の規則に則り、公平に意見を聴取し、議案を決議することになっている。これが手嶋氏が会報で述べていた「民主的」な在り方である。

 ところが現実には「次期からゾーン編成が変わるかもしれない」として、同一ゾーンの側近が選出され、3期連続同Z、2期連続同一クラブ(福岡玄海ライオンズクラブ)からのRC選出となった。2期目のRCは二場氏である。

 それに対して2Rの顧問会(RCのメンバーなど)8名による決議が実施され、7名の反対が出て、会議は紛糾した。このことは以前に書いた。問題はこのときの議事録については、当時のRCから「作成するな」という指示があり、存在していないとされることだ(2R内のクラブ会員)。

 このことだけでも民主的とは言い難い。こうしたやり方への反発は大きかった。

(つづく)

【近藤将勝】

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