二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(12)~第二副地区ガバナー選で一騎打ち
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
コロナ禍のガバナー選挙
ライオンズクラブは毎年7月から翌6月までを活動期間としており、ガバナーをはじめ単位クラブ会長などの役職も1年任期である。
二場氏は2017年度のキャビネット幹事を務めるなどしたが、20年5月16日に実施されたガバナー選挙において、第二副地区ガバナーに立候補した。
ライオンズクラブ(LC)337-A地区では、毎期4月中旬に開催される「年次大会」で、次期ガバナーエレクト(LCの専門用語:地区ガバナーは地区の年次大会で選出。選出されてから就任するまでの間の呼称)および第一・第二副地区ガバナーが決定する。
「年次大会」において、それぞれの該当者は、投票権をもつ代議員に決意を述べる機会がある。20年はコロナウイルス蔓延の影響により、「年次大会」の開催は中止となった。当時は政府による緊急事態宣言が発令され、東京や大阪、福岡などが対象となり、天神や博多の街から人影が消えた時期である。
そのため、同地区内の5つのリジョン(R)ごとに指定された会場で、投票が実施された。
その結果、次期ガバナーエレクトおよび第一副地区ガバナーは、第一副地区ガバナーの柴田賀江氏、第二副地区ガバナーの古川隆氏が承認され、次期(20年度)ガバナーエレクトおよび第一副地区ガバナーに就任することが決まった。
注目されたのが第二副地区ガバナーで、同じ2リジョンから2人の候補が手を挙げた。二場氏と手嶋文博氏である。「337-A地区」の代議員493名による投票の結果、38票差で二場氏が次期第二副地区ガバナーに選ばれた。
二場氏を支持した人たちからは、「二場さんは、卓越したリーダーシップを有している。また品格・品性が高いなど優れた人間性でLCガバナーの素養を十分に有する人物」「自らが汗水流す“率先垂範”で所属クラブと337-Aをけん引してきた」と称賛する声が上がった。
一方で、同じ2リジョン内からも、これまで伝えてきたように二場氏らの組織運営に対し、異論を唱えるAなどの批判の声があった。
クラブ会報を通じた批判の声
一方、手嶋氏に対するライオンズクラブ「337-A地区」内の評価は高かった。「手嶋さんは、温厚でチームワークに重きをおくマネジメントの実践が持ち味です。加えて何事も丁寧で、かつ即決する決断力、一本気な気質で大変義理堅い方です。手嶋さんにはリーダーとしての資質が備わっています」などの声があった。
その後、手嶋氏は、初代6リジョン・チェアパーソン(RC)に就任した。二場氏がガバナーに就任した22年が6リジョンの発足の年であるが、手嶋氏は2リジョンを離れ、6リジョンへと移った。
手嶋氏は任期を終え、退任に際し、「337-A地区」の会報(※画像)に一文を寄せている。そこにはライオニズムの本義について、次のような言葉が綴られていた。
「従来より尚一層、各クラブの意思を重視し、民主的に運営が行えるように会長会を充実させました」。
この「従来より尚一層」「民主的に運営が行えるように」との表現に手嶋氏やAなど6リジョンのチャーターメンバーの本意が込められているだろう。裏を返せば、2リジョンでは民主的運営とは言い難い状況にあったことが読み取れる。
また同年発行の6リジョンPR誌において、手嶋氏は「ライオンズにとって重要なことは、アクティビティを通じてのコミュニケーションだと考えております」と述べている。
ここでいう「アクティビティ」とは、ライオンズクラブの奉仕・ボランティア活動全般のことである。これまで取材したライオンズクラブの役員・会長経験者や会員の全員が、「個人の利得ではない公共の精神からの活動」と異口同音に語っていた。
あるガバナー経験者は「ライオンズクラブの活動は、献血や、青少年育成、災害援助などが取り組まれるアクティビティです」と語る。本来、飲食を伴う会合そのものが目的ではないはずなのだ。
(つづく)
【近藤将勝】









