2024年04月28日( 日 )

大きな目で議会を捉え、議会活性化にも意欲~阿部真之助福岡市議会議長

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 24日に閉会した福岡市議会6月定例会。5期目を迎え、初めて議長を務める阿部真之助市議に所感を聞いた。「大きな出来事もなく終わったので、(次の議会までに)要望や議会改革の検討を進める」と淡々とした様子。議長になったことで、「正面から議員を見たり、また議長室から(質問している様子を)見ることになり、以前よりも質問に耳を傾け、深く考えられるようになった」と続けた。

 今後の取り組みとして、市議会議員有志による条例勉強会を挙げ、「議会として、下地づくりをしていきたい」と議会活性化に向けて支援していく考え。6月定例会で成立した宿泊税も議員立法による条例案が基になった。「勉強会自体は自発的なもの。横やりを入れる考えもなく、応援するというスタンスで今後とも関わっていく」かつては自身も会に参加していたこともあり、適切な対応を心掛ける。

 一方で、「条例をつくることが目的になってもいけない」と述べ、福岡市民の生活を助ける一手段として、「問題点を見つけたときに『これには条例が必要だ』とすぐに行動にできるように」との私見を示した。

 今期も開設される交通対策特別委員会では、買い物や通学など生活に必要な交通手段を中心とした市内の交通の在り方についての議論が進むという。

 今年度も議会見学を行う予定だが、「三権分立のような基本的なルールもそうだが、地方議会は国政とは違うということはわかってほしい」と首長と議員、それぞれ市民が直接選挙で選ぶ点を強調する。教育面でも「議会見学や議場で授業をやって、なにが勉強できるのか。内容の案を提供するかどうかも検討する」としている。

【小栁 耕】

関連記事