2024年04月19日( 金 )

IRを福岡に~箱崎キャンパス跡地など視野

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 (一社)福岡青年会議所(以下、福岡JC)は、9月30日、「九州IRシンポジウムin福岡」を開催した。福岡JCでは、「IRwiththekyushu」をテーマに掲げ、IR誘致に向けて、まずは提言書を福岡市および地元経済団体へ提出する予定だ。

協賛企業にはスーパーゼネコンも名を連ねる
協賛企業にはスーパーゼネコンも名を連ねる

 シンポジウムでは、福岡にIRを呼び込む場合の候補地として想定される4カ所を紹介。西戸崎-志賀島エリア。九州大学箱崎キャンパス跡地。中央ふ頭エリア。そして、小戸-能古島エリアの4カ所である。福岡JC第67代理事長、岩木勇人氏は「IRを新たな原動力として、九州・福岡のインバウンド需要をさらに高めていければ」と話し、福岡へのIR誘致をきっかけとした、九州全域への周遊型観光の活性化が最終的な目標であることを強調した。

 また、パネルディスカッションでは6名の有識者によって、他候補自治体と比較した際の九州・福岡の利点、欠点が具体的に話し合われた。利点として、韓国・中国との距離の近さ、九州各県で広域連携が可能であることなどが挙げられた。欠点としては、韓国・中国と日本の関係性が悪化した場合のリスク、海外のIR事業者とそうしたリスクも覚悟して、パートナーになれる地場企業の不足などが挙げられた。

 IR=カジノのイメージが先行するが、実態は国際会議場(MICE)や劇場、ホテル、ショッピングモールなども内包した一大リゾートエリア。IRは、政府要人からビジネスパーソン、そしてファミリー層までが利用できるマルチ・ブランドであり、東京オリンピック以降の経済のエンジンとして期待される。

 福岡JCの提言は、はたして福岡のIR誘致活動につながっていくのか、注目したい。

他自治体に先行して事業者選定が進む大阪IR
他自治体に先行して事業者選定が進む大阪IR
森林の中という立地で注目を集める北海道IR
森林の中という立地で注目を集める北海道IR
【主なIR候補自治体概要】
各都道府県公表資料参照
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【代 源太朗】

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