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2020年01月14日 07:00

高い定着率を誇る地場ゼネコン その秘訣は“やりがい”と“将来性” 一樹百穫 

総合建設業
(株)サンコービルド

5期連続で売上高100億円超

代表取締役社長 松川 伸太郎 氏

 大手系列の建設事業を担う子会社としてスタートし、現在では建築、土木工事などの公共工事から共同住宅、オフィスビル、医療機関、福祉施設、商業施設、物流施設、工場・プラントなど、幅広い取引先をもつ総合建設企業として知られる(株)サンコービルドは九州内外7カ所に拠点を展開。グループ会社としては、2014年2月に設立した持株会社のサンコーホールディングス(株)や介護事業のサンコーケアライフ(株)、不動産業・建設業のサンコー開発(株)、環境衛生・警備業の(株)九州ビルシステム、土木・管更生事業の飯田建設(株)が名を連ねる。

 地場企業ながら幅広い建設工事を手がける事業スケールの大きさは同社の魅力の1つだ。15年3月期に売上高100億円を突破し、以来5期連続で100億円を超える売上高を計上している。19年3月に代表取締役社長に就任した松川伸太郎氏は「近年は、おかげさまで好業績を続けることができております。今後は、この体制をいかに維持・発展させていくかが問われてきます。組織力の強化は決して一朝一夕にできることではありませんが、新たな3カ年の事業計画を立て、新年度から早速取り組んでまいります。目指すのは、21年3月期決算で売上高130億円突破です」と抱負を語る。

次代を見据えて増員を図る

 松川氏が代表取締役に就任した際に、改めて気付かされたのが人材の重要性だ。「弊社の社員の平均年齢は40代ですが、職種別に見ると施工管理職は平均年齢が30代と若いのに対して、営業職が50代という状況です。多種多様な工事に携わっていますが、そのすべてはお客さまから仕事のお話をいただくことから始まります。“顧客第一”を掲げる弊社にとって営業部隊の若返りは必要不可欠だと考えています」と言う。

 どの企業にもいえることだが、仕事を取ってくる営業担当と現場で作業を行う実務担当のどちらか一方でも欠けてしまうと業務が回らなくなってしまう。同社の場合、営業職の社員たちが定年を迎えてしまうと営業面が弱くなり、優秀な建築工事現場の社員たちをうまく活用できなくなってしまう。次世代に事業基盤を継承していくためにも、営業職の若い人材は必須だと考える松川氏。自身も営業本部長を務めているからこそ警鐘をならしているのだ。また、丁寧な仕事ぶりときめ細やかさで信頼を積み上げてきたことによる案件増加にともなう体制強化という意味合いもあり、随時若い人材の募集に力を注いでいる。

次代を担う人材を募集中

個々の成長を促す

 同社の職場環境を見てみよう。教育のフローとして、新卒の場合、社会人の基礎を学ぶ新人研修に始まり、営業・現場・事務・設計・積算・購買などを体験する職種ローテーション研修、そして配属先の部署で1カ月間の専門研修を経て本配属が決定される。各部署が何をしているかという感覚をつかむことで、仕事の流れを想像できる教育体制が整っているのだ。

女性社員のスキルアップ研修
女性社員のスキルアップ研修

 そのほかにも、自分の能力を知り、それぞれのステップに見合った行動目標を設定することができる「階層別研修」や女性の将来の幹部候補を育てるための「女性社員のスキルアップ研修」、建築士や建築・土木施工管理技士などの専門ライセンスから経理分野に至る各種資格取得に向けた支援制度など、個々の成長につながる取り組みを推進している。

 また、同社ではキャリアアップに上限がなく、個人の表彰制度が充実しているという点にも注目してもらいたい。オーナー企業ではないため、社長を目指すことも可能となっている。

仕事がやりがいに変わる

 現在働いている先輩社員たちの声を紹介したい。「入社当初は自らプロジェクトを指揮するなど想像もできませんでしたが、今ではさまざまな物件を任せてもらえるように。挫折も達成感も味わってきましたがそれが財産です」(建築部所長)、「天候や人員の問題を都度クリアし苦労してつくった構造物が社会の安心安全につながるということは何よりのいきがいです」(土木部所長)、「建設営業の仕事は提案先を開拓するだけではなく、マーケティングや社内外との連携、プロジェクトの課題解決など多岐に渡ります。だからこそ案件が完成した時の達成感は、なにものにも代え難いです」(営業部部長)。社内での役割はそれぞれ違うが、みな一様にこの仕事へのやりがいを感じていることがよくわかる。

 「設計段階から自社で手がけるため、言い訳ができない高難度の仕事になりますが、その経験が社員たちの力となっています。総合建設業者として、お客さまの信頼をより一層得るためにはすべてを要望通りにするのではなく、プロとして提案すべき部分はきちんと提案しながら最良の物をつくっていきたいと思います」と松川氏は抱負を語った。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:松川 伸太郎
所在地:福岡市博多区博多駅前1-31-17 
設 立:1972月8月
資本金:9,900万円
TEL:092-414-6610
URL:http://sanko-bld.co.jp/saiyo/

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

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