• このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年12月31日 07:15

社会と次世代への貢献を実践 財務コンサルでともに成長目指す 一樹百穫 

税理士事務所
アストル税理士法人

本店
本店

家業からの脱却と規模拡大

 37年にわたって筑豊地方・飯塚エリアを中心とした福岡県内を始め、全国・海外の顧問先まで税理士業務、節税アドバイス、社会保険労務士業務、企業法務、経営指導、IT活用サポートなど、総合ビジネス支援サービスを手がけてきた林田事務所は、2017年8月に法人化し、アストル税理士法人として新たな道を歩み始めた。

 「税理士法人化した理由は、『家業からの脱却』と『グループとしての規模拡大』を目指すためです」。そう語るのは、法人代表・林田俊一氏の子息で福岡支店長を務める林田俊貴氏だ。俊貴氏は飯塚市出身で、嘉穂高校、東京経済大学と進学し、その後は飯塚市や大牟田市での税理士事務所勤務を経て税理士登録した。15年には福岡市博多区で税理士事務所を開業。法人化により、飯塚市の本店と福岡支店という組織体制になった。

(左)林田俊一代表、林田俊貴副代表
(左)林田俊一代表、林田俊貴副代表

次世代への準備

 代表の俊一氏は、「国内でじっとしていてはいけません。日本から外を見つめるのではなく、外から日本、そして飯塚を見つめる必要があります。我々の中心顧客である中小企業が海外進出するとき、いつでもアドバイスできるよう情報収集とパイプの構築をしておきたいのです」と、これまで徹底した顧客・現場主義に基づき、アメリカや台湾、カンボジアなど海外各国への視察も精力的に行ってきた。

 日常業務にも公職にも、すべてが「生まれ育った飯塚の地に元気を取り戻す」という林田俊一氏の想いが貫徹されている。「私の代はもうすぐ終わり、次の世代に変わっていきます。そのときに、若い人たちに何が残せるのかということを常に考えています」と話す林田代表は、次世代に向けた準備の1つとして、法人化を選択した。

 「今まで社会から受けた恩恵を還元するため」(俊一氏)、18年7月から19年6月まで、俊一氏は福岡のライオンズクラブ(337-A地区)の地区ガバナー(※1)を務めた。世界最大級の奉仕団体である同クラブの福岡県のトップとして、県内の同クラブを構成する各地区の運営指導などを行ってきた。俊一氏の次世代に向けた準備は、法人化だけではない。地区ガバナー任期を締めくくる今年6月、俊一氏がCMC(カンボジア地雷撤去キャンペーン)を通じて私財を提供し、カンボジアに小学校を落成。校名には氏にちなんでCMCセクソク林田小学校と名付けられた。

 6月24日に開催された落成式には、カンボジアの行政関係者や子どもたちも参加。バッタンバン州知事からは、感謝状と勲章も授与された。「12年に初めて訪問し、計7回カンボジアを訪れました。若者の純粋さに触れ、感動するとともに教育機会の乏しさを感じていました。首都のプノンペンと小学校があるバッタンバン州セクソク村には大きな教育格差があります。このような格差を少しでもなくし、セクソク村からも多くの知識人を輩出できれば」と俊一氏は話す。

(※1)地区ガバナー:国際協会の役員として、国際理事会の一般監督のもとに、所属地区における国際協会の代表者

福岡支店の財務コンサル

 「本店の役割としては、これまで通り税務顧問、決算・確定申告サポート、相続税対策、事業継承対策などを行っています。一方、支店で力を入れているのが財務コンサルです。人工知能(AI)やフィンテックの台頭で、将来的に会計処理業務のあり方も大きく変わっていくでしょう。これまで求められてきた税理士業務の内容と質が変化していくはずです。会計を中心としたコンサルティングの役割が、より社会に求められるサービスとなってくるのです。私たちの目標は、これから5年の間に福岡県一の顧客数を誇る税理士事務所にしていくことです。税理士の数も増やしながら、グループとしての強みを最大限に生かして、顧問先と一緒に成長していきたいと思っています」(俊貴氏)。

 俊貴氏は開業以来、TKC財務会計システム(※2)を顧問先に導入するなどの支援を行い、経理システムの構築およびチェック、事業に関する提案、月に一度の客先訪問による業務把握と財務に関するアドバイスなどを行ってきた。税理士による記帳代行に頼らない経理システムの導入に意欲的に取り組んでいるのだ。

 「支店では、本店ではできない業務を行っています。財務コンサルという仕事は、単純にいえば、顧問先の会社が儲かれば、その分多くの報酬をいただくことができる、お互いにとってWin-Winの関係になれる分野です。そのためには、『安定した資金繰り』と『自社管理による強い財務体質』を構築することにより、企業経営のサポート体制をもっと強化していかなければなりません。会社としての経営戦略や戦術があるかをまずは徹底的にヒアリングして、コンサルの方針を決定していきます」(俊貴氏)。

(※2)会計事務所や税理士事務所、地方公共団体などの情報サービスを行う㈱TKC(本社:栃木県)が提供する会計システム

経営者を導くアストル(恒星)へ

 独立開業、法人化を経て福岡支店長となった俊貴氏は、「私たちがいたことによってお客さんが儲かることが一番の喜びです。そして、そのお客さんがどんどん規模を拡大して成長していく姿をたくさん見たいですね。私たちの目標は、これから5年の間に福岡県一の顧客数を誇る税理士事務所にしていくことです。税理士の数も増やしながら、グループとしての強みを最大限に生かして、顧問先と一緒に成長していきたいと思っています。そして当法人の理念は“当法人に係るすべての人々を幸せにすること”つまり、従業員の方も幸せにします」と話した。

 フィンテックの台頭など技術革新の波は止まらない。今まで通り、会計処理だけをやっていては近い将来必ず淘汰されるという危機感から、まずは福岡支店を中心に財務コンサルに注力してきた。税務申告に必要な決算資料の作成だけでなく、毎月の訪問による会計資料の正確性や適時性の確認、経営者が素早く正確に意思決定するためのアドバイスに力を入れてきたのだ。

 さらに、「林田事務所」として長きにわたり積み重ねた知見や他士業とのアライアンスにより、難易度の高い相談にも対応できる体制を整えつつある。法人化した現在では、税理士の採用も開始。フランス語で「恒星、星、天体」を指すastre(アストル)を冠したアストル税理士法人が、その名の通り経営者の航海を導く星となるだけでなく、乗組員である従業員、取引先を幸せにしていくことに期待したい。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:林田 俊一 副代表:林田 俊貴
創 業:1982年6月
設 立:2017年8月
所在地:福岡県飯塚市椋本509-5(本店)
TEL:0948-22-7427
所在地:福岡市博多区吉塚本町2-44 (福岡支店)
TEL:092-624-1170
URL:http://www.new-concept.co.jp/hayashida

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2021年08月05日 10:52

京大名誉教授鎌田氏が富士山噴火について語るNEW!

 江戸時代の1707年(宝永大噴火)を最後に約300年噴火していない富士山。関連の学会ではそう遠くない時期の噴火の可能性およびその場合の被害などについて議論されている...

2021年08月05日 10:06

博多三大祭り・筥崎宮の放生会~規模を縮小、露店出店は中止NEW!

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、お触れ行事や御神輿清などの神事を取りやめるなど、規模を縮小して開催する...

2021年08月05日 09:36

動物園アジアゾウ舎整備、別府JVが2.4億円で落札NEW!

 福岡市発注の「動物園アジアゾウ舎放飼場整備(その3)工事」を(株)別府梢風園を代表とする別府・小山JVが2億4,361万2,000円(税別)で落札した...

2021年08月05日 06:00

同一労働同一賃金、個別の処遇は?NEW!

 今回は、個別の処遇について検討します。なお、以下の解説はあくまで例示ですので、会社によってその手当の「性質・目的」が異なる場合には、別の結論になることもあります...

2021年08月05日 06:00

【みやき町「健幸長寿」のまちづくり(4)】健幸長寿の象徴をカタチに、元気なまちづくりを支援NEW!

 「市村清記念メディカルコミュニティセンター」は、隣接する町営の温水プール施設の改修に合わせて周辺一帯を再開発する「メディカルコミュニティみやきプロジェクト」の肝とな...

2021年08月05日 06:00

【球磨川水害から1年】「流水型ダム」が球磨川治水の要(中)NEW!

 あくまで個人的な意見になるが、緊急治水対策プロジェクトのさまざまなメニューのなかで、最も重要であり、最も象徴的な対策は、流水型ダムだとシンプルに考えている...

2021年08月05日 06:00

22年度、ついに延伸開業 地下鉄・七隈線が博多駅へ(5)NEW!

 薬院は、七隈線では天神南に次いで2番目に乗降人員が多い駅である。西鉄・天神大牟田線への乗り換えが可能なほか、駅前から博多駅方面へのバスも運行しており、交通結節点の様...

2021年08月04日 17:02

中国の再エネ巨大市場 脱炭素化を追い風に「技術覇権」狙う(前)

 中国は世界の太陽光パネル生産量の約8割を占め、風力発電設備でも主要生産国の1つだ。巨大エネルギー市場をもつ中国は石炭火力発電が主力であるが、再生可能エネルギーが急拡...

2021年08月04日 16:25

【業界を読む】斜陽産業だが改革進まず、新聞は恒常的な赤字事業へ(後)

 毎日新聞は毎日新聞グループホールディングスの連結決算の公表がなくなり、持株会社と毎日新聞社の単独決算だけが公表されたため、別表は毎日新聞社単独の業績推移と決算内容で...

2021年08月04日 16:12

【コロナ禍の明暗(1)】三井物産は通期予想を上方修正、JR九州は最終黒字 第1四半期決算

 三井物産が3日、2022年3月期第1四半期の決算発表(連結)。売上高は2兆6,580億円(前年同期比44%増)、税引前利益は2,561億円(同151.2%増)、純利...

pagetop