2024年04月20日( 土 )

DEVNET INTERNATIONAL 世界本部 総裁に明川文保氏が就任!(5)

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DEVNET INTERNATIONAL 世界本部 総裁 明川 文保 氏

世界平和・幸福を実現する両輪

東久邇宮国際文化褒賞授賞式
東久邇宮国際文化褒賞授賞式

 ――総裁は(一財)「東久邇宮国際文化褒賞記念会」の代表理事もされております。これはどのような組織ですか。

 明川 「東久邇宮記念賞」は昭和21年当時に、発明振興議員連盟の幹事長であった発明学会の創始者、豊沢豊雄先生が、ある結婚式で、東久邇宮盛厚殿下と偶然お会いになり、意気投合したことから生まれました。殿下の発明思想は素晴しいものです。

 「発明に、上下や貴賤の別はありません。小発明ほど尊いのです。ノーベル賞を百とるより、国民1人ひとりの小発明が大切であると考えます。うまいみそ汁を考えた人には文化勲章を与えましょう」「努力を讃えることで、国民に『夢・希望・勇気・やる気・元気・自信・誇り』をもたせましょう」と殿下はおっしゃられ、「わが家の名と財産を使ってよいから、大小発明や、ユニークな善事につくされた方に記念賞を出し、顕彰してほしい」と申されました。

 その思想に基づき、科学技術庁のなかに生まれたのが「東久邇宮記念賞(国内褒賞)」です。科学技術庁が廃止されるまでの35年間存続し、そこから1,000名を超える受賞者が誕生しました。

 その後、豊沢豊雄東久邇宮記念会初代会長が102歳で亡くなる生前に、私と吉村靖弘氏(現・東久邇宮記念会会長)が呼ばれ、「国内顕彰事業は私が生きている間にかたちができた。今後は世界へ事業を拡げていって欲しい。東久邇宮殿下の思いは日本にととどまらず、世界、人類へと伝わっていくべきものだ」と言われました。その高き遺志を引き継いで生まれたのが「東久邇宮国際文化褒賞」です。

 現在では、大衆ノーベル賞「東久邇宮記念賞」は5月、民間最高の褒賞「東久邇宮文化褒賞」は11月に、それぞれ年1回受賞式が行われています。「東久邇宮国際文化褒賞」は不定期で年に数回の授賞式があります。この賞はDEVNET INTERNATIONALの直接的な活動とは因果関係はありません。

 しかし、豊沢豊雄東久邇宮記念会初代会長のご遺志は、世界の平和・幸福を実現させていくDEVNET INTERNATIONALが目指すものと一致していると感じています。すなわち、DEVNET INTERNATIONALと「東久邇宮国際文化褒賞」は車の両輪のようなものであると考えています。

東久邇宮国際文化褒賞授賞式での講演(2017年4月20日)
東久邇宮国際文化褒賞授賞式での講演(2017年4月20日)

2030年を期限に国連の17国際目標を実現

 ――今までDEVNET JAPANでは、主にアジア(ラオス、タイ、ベトナム、カンボジアなど)を中心に活動されてきました。DEVNET INTERNATIONALになって大きな変化はございますか。

 明川 2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が全会一致で採択されました。「誰1人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を期限として、17の国際目標を実現していくことです。DEVNETの機構は現在166カ国、約150万社の方々に利用されています。今後も、DEVNET INTERNATIONALは、人類の平和と福祉を目指し、この目標実現に邁進していく所存です。

 発展途上国はアジアに多く、これからの国連はヨーロッパ、アメリカではなく、アジアが牽引していかなければならないと考えています。また、アジア諸国の国連に対する期待はとても熱いものがあります。その意味で、世界本部が東京になった意味はとても大きいと感じています。一方で、アフリカや中南米などにも、多くの発展途上国があります。その点については、ロベルト・サビオ名誉顧問、アルセニオ・ロドリゲス名誉総裁とも相談し、バランスをとりながら進めて行きたいと思います。

(了)
【金木 亮憲】

劉鐘海氏の言葉

 最後に、明川文保氏の人物像を韓国・延世大学名誉教授である劉鐘海氏の言葉を借りて、読者にご紹介したい。劉鍾海氏は韓国行政学会会長、大統領政策諮問委員(顧問)、韓米協会副会長、ソウル大学同窓会副会長を歴任された人物である。また、金泳三大統領より大統領褒賞(永年教育に関する功労賞)、金大中大統領より大統領褒賞(民主平和統一協議会20年勤褒賞)を受賞し、2018年10月25日の朴正熙大統領の追悼式典では弔辞を詠んだ。明川文保氏とは40年の知己にあたる。

 今日は、信頼する孔星鎮議員(当時ハンナラ党ソウル特別市党委員長)とともに福岡の皆さまにお逢いできたことを嬉しく思います。とくに今日は「日韓新時代に向けて大いに語る会」で平素尊敬する福岡の名士皆様方にお会いできて、真に私自身光栄の至りと思っております。私が此処へ参加することができたのは、何よりも明川文保という方のおかげです。私がこの方に初めてお逢いしたのは30年程前のことです。しかし、彼の友情が今に至るまでいささかの変りもなく持続しているところに、日本人明川さんの人間的魅力を感じます。明川さんと知り会ってから私自身に起きた変化を申し上げることで、皆さまにもその魅力を感じていただけるものと思います。

 1番目には、明川さんは、私が日本の明治維新を理解するのに協力してくれました。そのおかげで、長州(現在の山口)の役割が如何に大きかったかも知るようになりました。また司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読むようになり、それを通じて日清、日露戦争の理解が深まりました。四国松山(伊予の国)を訪問して秋山兄弟と子規を知るようになって嬉しかったです。

 2番目には、明川さんの影響で日本九州の各地を訪問するようになりました。別府、熊本、長崎、雲仙、鹿児島、指宿、宮崎、沖縄などです。主にゴルフと温泉旅行をしました。宮崎で、天皇家の故郷との謂れがある日向に行けたことは、とくに嬉しかったです。また、梅原猛著の『天皇家の“ふるさと”日向をゆく』は、私の学術的関心におおいに役立ちました。

 3番目には、我が国の地方自治制度の確立(1989年の法律により実施された)のため、丁一権元国務総理の指示の下、私は国務院総理室地方自治制実施研究委員会に、学者出身(4人)の1人として勤務(地方議会担当)したことがあります。その時に、安倍晋太郎議員に資料の提供や助言などで大変にお世話になりました。その橋渡しをして下さったのが明川さんでした。

 4番目には、私は、以前から福岡を中心に対馬と長崎を結ぶグローバル(global)観光地化に関心がありました。「どんな方法で具体化したら良いか」を考えていましたが、これも明川さんの影響です。

 最後に日本の相撲界で、大関魁傑(山口出身)、大関魁皇(福岡出身)、関脇琴奨菊(福岡出身)、豊真将(下関出身)などの特別ファンになったこと、また女子プロゴルフの馬場ゆかりさん(福岡出身)にも特別な関心をもつようになったのも、明川さんの影響です。

 以上の事柄も、日韓新時代を期するに際して十分に役立つのではないかと思います。私と明川さんとの30年間の友情がさらに固く結ばれていくことを望み、同時に福岡の名士の皆様方の変りないご指導をお願い申し上げて、ご挨拶にかえさせていただきます。


 この第1回日韓フォーラムは、明川文保氏が2008年2月25日に行われた韓国第17代の李明博大統領就任式に招請され、現地で武藤英治氏(当時福岡県日韓友好議員連盟会長)、村井正隆氏(福岡県日韓親善協会副会長)廣崎靖邦氏(九州国立博物館振興財団・専務理事)と出会ったことが縁で生まれた。政財官学界から約300人が出席して盛大に執り行われた。

 また、この第1回日韓フォーラムが引き金となり、同年12月13日には、九州国立博物館内で「日中韓首脳会議」(日本・麻生太郎内閣総理大臣、中国・温家宝首相、韓国・李明博大統領)が開催された。

<プロフィール>
DEVNET INTERNATIONAL 世界本部 総裁
明川 文保 氏

 (一財)東久邇宮国際文化褒賞記念会代表理事、国際異業種㈿・(外国人技能実習生共同受入事業)代表理事、グローバルマンパワー(株)・(人材派遣業・有料職業紹介業)代表取締役など数多くの要職を務める。

1966年 (社)産業教育振興中央会より下賜金表彰を受ける(日本の産業経済の将来を担う人材への皇室表彰)。
1973年 山口県防府市に、日本初の冷凍冷蔵倉庫・普通倉庫を備えた3温度帯対応の総合流通センターを開設、コールドチェーン物流の魁となる。岸信介第56・57代内閣総理大臣の後援会青年部会長就任(~1978)。
1983年 元衆議院議員・安倍晋太郎氏の私設特別秘書兼メッセンジャーを拝命、自由民主党中曽根康弘総裁より参議院議員選挙対策委員を委嘱。
1987年 山口大学経済学部経済ゼミナール校外講師を拝命。
1988年 九州山口経済(連)より国際交流委員、運輸通信委員、農林水産委員に任命。
2004年 参議院議員・福島啓史郎氏の全国広域後援会本部特別顧問・特別秘書就任。
2006年 国際連合(UN)認定の非営利非政府組織DEVNETアジア・太平洋地域特別親善大使および、ラオス・カンボジア・ベトナム地区総裁就任。
2009年 東久邇宮記念会理事・文化褒賞推進実行委員長として、東京明冶記念館にて文化褒賞授与式を執り行う。上海万博「DEVNET館」特別顧問就任。
2011年 (一財)東久邇宮文化褒賞記念会を設立し、代表理事就任。第二回北京硯展および全人代フォーラムに日本代表として参加。
2013年 DEVNET INTERNATIONALより日本国家支部としての認可を受け、(一財)DEVNET Tokyoを設立し、代表理事就任。
2015年 ミラノ万博に出展。DEVNET TokyoをDEVNET JAPANに改名。
2016年 DEVNET JAPANアジア(一部地域を除く)代表オフィスに認定される。
2017年 ベトナム国ハノイで、DEVNET JAPAN・VCCIベトナム商工会議所主催の商談会開催(後援:在ベトナム日本国大使館、JETRO、JICA、日本ベトナム商工会)。
2018年 ベトナム理美容大学協定書を締結、韓国元大統領顧問の劉鍾海博士夫妻が来日、第3回日韓フォーラムを開催、タイ王室要人を招き福岡市商工会議所で商談会、翌日には山口県観光に招待。
2019年 DEVNET INTERNATIONALの世界本部総裁に就任(本部東京)。サビオ創設総裁、ロドリゲス現総裁と明川氏の三者で共同声明に調印、DEVNET INTERNATIONAL登記完了。

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