
今回で38回目となる「東京オートサロン2020」が千葉県・幕張メッセで1月10日(金)~12日(日)の日程で開催された。
東京オートサロンは、1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタート。
1987年からは「東京オートサロン」に名称を変更し、会場も晴海から有明、そして幕張メッセへと開催場所を移転し、年々規模を拡大している。
昨年の「東京オートサロン2019」(2019年1月11日~13日)の3日間合計来場者数は330,666人(2018年実績:319,030人)。世界最大級のカスタムカーイベントとして毎年恒例となっている。ちなみに昨年12月にマリンメッセ福岡、福岡国際センター、福岡国際会議場の3会場で4日間にわたり開催された「福岡モーターショー2019」の来場者は4日間合計でおよそ11万人だった。

マリンメッセ福岡の約4倍の面積を有する幕張メッセには、ドレスアップしたおよそ800台のクルマが並んだ。
昨年秋に東京ビックサイトほかで開催された「東京モーターショー」はメーカーの新車・コンセプトカーの展示が中心だが、東京オートサロンはカスタムカーや最新のスポーツカーが中心だ。
トヨタ、日産などの自動車メーカーもスポーツタイプの最新車を展示。車の機能そのものより「今、車で走る楽しさ」を伝えるプロモーション構成になっていた。
モーターショーは自動運転、安全支援システム、低燃費などをキーワードに生産メーカーの技術発表会のようになっているが、オートサロンではチューンアップした車で「こんなところに出かけると楽しいよ」と、消費者のライフワークに訴求している。
国内外から300社以上のメディアも来場。オートサロンに合わせて新車発表を行うメーカーなどでは、メディアカンファレンスも行われた。

「あのカッコイイ車に乗りたい!そのために仕事がんばる!」、そんな声が聞こえてきそうなこのイベント。来場者には、コンパニオンの撮影が目的の「カメコ」(カメラ小僧)の姿も目立ったが、車好きの若者やカップルも多かった。
若者のクルマ離れが叫ばれるなか、出展社もいかに受け入れられるか工夫を凝らした結果、多くの人が来場する、日本一にぎやかなカーイベントとなっている。
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・東京オートサロン2020
【杉本 尚丈】