「メイト黒崎」が自己破産~負債総額約25億円
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北九州市の商業施設「クロサキメイト」(北九州市八幡東区)を運営する「株式会社メイト黒崎」は、下資料の通り、1月24日付で東京地方裁判所へ自己破産を申請し、同日付で保全管理命令を受けた」と発表した。
1979年3月26日に設立された「メイト黒崎」は、JR黒崎駅前にある商業施設「クロサキメイト」の運営を手掛け、同施設は「黒崎そごう」と「ジャスコ黒崎店」を核テナントとして営業を開始。
◇「ジャスコ黒崎店」は1999年に撤退。
◇「黒崎そごう」は1979年(昭和54年)10月6日に、そごう10番目の店舗として開店。・2000年(平成12年)7月12日、そごう本社が民事再生法の適用を申請。「黒崎そごう」も負債総額約321億円を抱えて同時に民事再生法の適用を申請した。
・同年10月25日、そごうの再生計画案提出が見送りとなり、黒崎そごうの閉店が決定。
・同年12月25日、閉店。◇1959年11月、井筒屋は井筒屋八幡店として開店していたが、2001年(平成13年)10月3日、 黒崎そごう跡地に移転。「井筒屋黒崎店」と改称し、専門店を含め80店で新装オープン。
・2018年7月31日、井筒屋は業績の悪い黒崎店、コレット、宇部店の3店舗の営業を終了すると発表した。
山口井筒屋が運営する宇部店(山口県宇部市)は2018年12月31日、連結子会社のコレット井筒屋が小倉駅前で運営するコレットは2019年2月28日に予定通り閉店。
黒崎井筒屋も3カ月後の5月31日に閉店する予定だったが、「メイト黒崎」から懇請され、2019年(平成31年) 8月1日 、規模を縮小して営業を開始したばかりだった。
<まとめ>
井筒屋が黒崎井筒屋の撤退を表明。そのため、黒崎メイトは賃料を半減し慰留したものの、新たなテナントの入居のメドが立たず、これ以上の事業継続は困難と判断し今回の措置に至ったという。負債総額は約25億円。
今後、支援先が見つからなければ、専門店街は、保全管理人の下、2020 年 4 月末日まで通常どおり営業を行い、同日を以て閉店することにしている。
「黒崎メイト」の要請を受けて、規模を縮小して営業を継続した井筒屋ではあったが、倒産の「引き金を引いた」との見方も出ており、間近に迫った2020年2月期の決算は、経営成績を含め厳しい状況にあるようだ。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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