サッカー元日本代表の中田英寿氏、立教大学客員教授に就任

　立教大学（東京都豊島区、郭洋春総長）は3月16日、サッカー元日本代表の中田英寿氏が、4月1日付で同大学経営学部の客員教授に就任することを明らかにした。

　中田氏が担当するのは、経営学部の3、4年生を対象とした履修科目「伝統産業とマーケティング」。講義は全14回で、秋学期（9〜1月）に開講を予定している。講義の内容は、「日本酒」「食」「工芸」それぞれのジャンルに対し、産業構造分析やフィールド・スタディ、ゲストを招いたトークセッションのほか、学生によるプレゼンテーションを実施する予定。中田氏は主にフィールドワークを担当するという。

　本科目は経営学部に所属する3、4年次の学生30名限定。履修希望者は事前に課題を提出する必要があり、山口和範経営学部長、高岡美佳教授、中田氏による選考が行われる。詳細なシラバス（授業計画）は3月19日に公開予定。

　中田氏は2006年の現役引退後、世界各地をめぐりながら、その活動を通して各地の伝統工芸や産業、農業、日本の良さなどを絶えず発信し続けてきた。2015年には、東京都港区に（株）JAPANCRAFT SAKE COMPANYを設立。日本の食文化や工芸などをPRするなど、実業家としての側面も併せもっている。

【長谷川 大輔】