2024年04月19日( 金 )

JR新駅・高輪ゲートウェイ駅にAI無人店とスタバがオープン

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 JR山手線と京浜東北線の新駅・高輪ゲートウェイ駅に3月23日、AI無人決済コンビニ「TOUCH TO GO」(タッチトゥゴー)とスターバックスの新店「高輪ゲートウェイ駅店」がオープンした。開業初日の2店舗を取材した。

無数のカメラとセンサーが店内の様子を管理

 写真は午前8時30分ごろの様子である。開業初日こそ多くの人でごった返した同駅だが、この日は平日ということもあってか人の姿はまばら。それでも同店の前には、AI無人決済コンビニに興味を示す利用者が列をつくっていた。

 スタッフに誘導されて1人ずつ店内へ―気になった商品を手に取り、レジ近くにあるタッチパネルの前で「お支払い」をタップすると、自動的に商品が判別され、リストが表示される。

天井に設置された無数のカメラとセンサー類によって管理されているため、瞬時に商品が判別できる
天井に設置された無数のカメラとセンサー類によって管理されているため、瞬時に商品が判別できる

 支払いは現状では交通系電子マネーのみとなっており、クイックペイなどの電子決済は今のところ使用できない。しかし、事前の登録などが不要で交通系ICさえ持っていれば誰でも利用することができるという点では、利便性は高いといえよう。6月以降にはクレジット決済やその他電子マネーにも対応する予定とのことだ。

近未来を感じさせるスタバ新店

 「スターバックスコーヒー高輪ゲートウェイ駅店」は、同駅の3階に位置する。なお、3階部分に行くためには、いったん改札を出なくてはならないため、注意が必要だ。

 店内は同店にしかないさまざまな特徴を兼ね備えている。「日本初のキャッシュレス特化型店舗」として、スマートな購買体験を実現するため、モバイルオーダー&ペイ専用レジカウンターを設置。スターバックスカードやSuicaなどの交通系電子マネーでキャッシュレスによるスピーディーな決済が可能なだけでなく、事前注文・決済し、店舗でスムーズに商品を受け取れる。

 店内にはパーソナルスペースを区切ったカウンター席のほか、複数人での打ち合わせなどに利用することを想定したビッグテーブルと、1人で集中して作業に打ち込むことができる6つの半個室席を用意した「SMART LOUNGE」を設置。特筆すべきは外の様子が気にならないよう目の前が壁で塞がれた半個室席で、ここでは周りの雑踏を気にすることなく、安心して仕事や勉強に集中できる仕様となっている。

 半個室席とカウンターテーブルには全席に電源が配置されており、Wi-Fiも完備。さらに、持ち運び可能なスマートフォンのモバイルバッテリーのシェアサービスも取り入れているため、急な充電不足、電源不足の心配はないだろう。

再開発が本格化~完成すれば都内有数の複合エリアに

 高輪ゲートウェイ駅周辺では今後、再開発(品川開発プロジェクト)に向けての動きが本格化する。1期目では、4棟の巨大超高層ビルと1棟の大型低層ビル計5棟が建設される予定となっており、5棟の施設全体の敷地面積は約7万2,000m2、延べ床面積は約85万1,000m2

 施設の完成は2024年度を予定している。完成すれば、東京有数のオフィス・商業施設、高層ビル街として注目されることは間違いないだろう。オリンピック後の都心再開発事業の一環としては、最大級の再開発計画であり、今後も更なる注目が集まる。

【長谷川 大輔】

▼関連リンク
Tokyo Yard PROJECT 品川開発プロジェクト HP

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